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Nattlek 夜のたわむれ

スウェーデン映画 (1966)

フィアンセを連れて城を訪れた男ヤンが、自分の過去をフラッシュバック的に思い出すことで構成された映画。フラッシュバックの部分に12歳のヤンを演じるのがヨルゲン・リンドストロム(Jörgen Lindström)。ヤンの異常な母を演じるのがイングリッド・チューリン。1963年の『沈黙』の時は、ヨルゲンはイングリッドの甥役だったが、今度は子供になる。この映画について、1966年12月20日に書かれたNew York Times紙の評を読むと、非常に面白い。2ヶ所の該当部分を抜き出すと、「恐ろしいほど下品で変態的な母子関係の、下卑てショッキングな映像が何の制約もなく…」「母親の、息子を堕落させ虜にしようとする貪欲な策略が生み出す許しがたい場面が随所に…」と、凄まじい非難の言葉が並ぶ。この映画が最初に上映された1966年度のヴェネツィア国際映画祭では、「上品な」フェスティバル・ホールで一般公開するには「あまりに下品」だとみなされ、審査員に限定して映写するという異常事態に(もちろん、受賞はなし)。翌年のサンフランシスコ国際映画祭では、シャーリー・テンプルが、「営利目的のポルノ映画〔pornography for profit〕」だと批判して、プログラム・チェアマンになることを拒否した。時代は下り、2002年のエディンバラ国際映画祭では、あのお堅い英国で、この映画は、「1960年代の男女同権主義者のキーとなる映画の一つ〔one of the key feminist films of the 1960s’〕」として再評価を受けている〔監督・脚本は女性〕。それでも、少年時代のヤンに関しては、「母親によって課せられる屈辱、近親相姦、その他のいこじな行為」という表現が使われている。確かに、性的描写に関する時代の変化は大きい。しかし、それは一方的な緩和・拡大だけではない。この映画の14年後に公開された同じスウェーデンの映画『Barnens ö』は、2014年、オーストラリアで、DVDの販売・購入・上映で最大27万5000ドルもしくは最長10年の禁固刑に処せられることになった。この映画で、母と全裸のヤンが戯れるシーンは、それ以上というか、映画史上最も過激かつ猥褻で、ある意味では、児童虐待に該当する可能性すらある。日本では、1967年2月に公開されたが、日本版のVHSは入手不能、DVDは存在しない。ヨルゲン・リンドストロムの代表作になるので、敢えて紹介に踏み切った。

32歳のヤンが婚約者のマリアーナを自分の城に初めて連れてくる。そして、城の中を案内して回るうち、過去に経験したいろいろなことを思い出していく。それは、大きく分けて、奔放な母イレーネと厳粛な伯母アストリッドに関するものだ。最初は、母の出産の日。母は、それを一種のショーのように演出した。しかし、そこに参加した人々は、一癖も二癖もあり、性的な面でも何の抑制も持たない連中だった。そんな環境の中で、ヤンは母が陣痛に苦しみ、結局は死産に終わるのを目の前で見せられる。母は、城が嫌いで留守がちだった。そんな時に相手になってくれたのは、伯母。彼女は、母のように奔放ではないが、かなり奇抜な人物で、ヤンがまともに育つ助けになったとは思えない。しかし、ヤンは伯母が好きだった。恐らく、いつもいてくれるから。ヤンと母との間には、不思議な親子関係があった。ヤンは、性に目覚める年頃で、母のスカートの中にもぐったり、母の機嫌が悪い時は、化粧をして気を惹こうとする。母とベッドで戯れた時は、うっかり隠れて自慰行為をし、母から最大限の叱咤と侮蔑を浴びる。しかし、そんな母も、旅先で事故死し、ヤンは伯母と2人で送別の儀式を行った。城主だった母が亡くなって、ヤンが跡継ぎになると、財産目当てにヤンの面倒を見ようとする男女が出てくる。その非道さに腹を立てた伯母が亡くなり、ヤンは理解者が誰もいない状態で大人になっていく。32歳のヤンは、婚約者に、自分はまだ子供で大人になっていないと言うが、それは、自分の人生が母と伯母の死以後ストップしたまま、体だけ大きくなったことを意味している。婚約者はそんなヤンを救おうと努力する。そして、ヤンは、自分が大人になるための通過儀礼として、最後の大パーティを城で開催し、城を爆破する。

ヨルゲン・リンドストロムは1951年5月19日生まれなので、1966年9月に公開された映画の撮影時には、恐らく13歳くらいだったと思われる。13歳といえば性を意識し始める年頃。そんな少年が、一部といえど「最高に恥ずかしい」撮影によく耐えられたものだと感心する。3年前の『沈黙』の時と比べて、表情は多彩で、よりハンサムになった。この種の映画に出演し、俳優を続けた子役はゼロに近い。ヨルゲンも、同年の名作『仮面/ペルソナ』を最後に映画界を去った。もっとも、『仮面/ペルソナ』では、冒頭にベッドから起き上がって眼鏡をはめ、母エリザベートの画像に手を当てる男の子として出てくるだけで(下の写真が有名)、キャストに名前も出ていない。
    


あらすじ

映画は、中年に近づいた主人公のヤンが婚約者のマリアーナを連れて、かつて子供時代を過した城に戻ってくるところから始まる。マリアーナに目隠しをして入口の扉をくぐったヤンは、「君は、20年前に戻って来た。僕の 幸せで筆舌に尽くし難い 子供時代に」と話しかける(1枚目の写真)。マリアーナを入口に待たせたまま、ヤンは螺旋階段を上がっていく。この途中でも、一瞬、子供時代のヤンが螺旋階段を上がるシーンが挿入される。ヤンは2階に行き、温室にある蘭の花を1輪折り取る。ここは、昔、アストリッド伯母とよく話した場所だ。そして、花を持ったまま母の寝室に入って行く。そして、ロココ風の小テーブルの上に置いてある写真立てを手に取る(2枚目の写真、矢印は体で隠れて見えない写真立て)。ここまで2枚の写真には「黄色の枠」がついているが、それは、「大人のヤンの現時点」であることを示している(以下、同様)。写真立てを手にとって写真を見ると、姿は12歳のヤンになっている(3枚目の写真)。「ヤン」と、母の声がする。ヤンが写真立てをテーブルに戻すと、再び現時点のヤンに戻る(4枚目の写真、矢印は写真立て)。なかなか面白い編集だ。ヤンは、写真立てをポケットに入れて出て行き、ドアを後ろ手に閉める。すると、今度は、12歳のヤンが、ドアを閉めて母の部屋から出て来る。
  
  
  
  

ヤンが3階に上がっていく。上がってすぐのところにビリヤード台が置かれている。ヤンが台の傍らに立っていると、昔の思い出が一気にやってくる。「ママはどこ?」〔出産の準備で、城の中にいる〕。「私の妻のことか? ウィーンだ」。2人の男が玩具の銃を手にしている。初老の男〔名前はブルーノ。男妾なのか、城の継承権は持っていない〕が壁に貼られた地図の「ウィーン」を狙って撃つ。「今、殺した」。もう1人の男〔後で、ヤンの「パパ」役になる〕は、「違うぞ、友よ。最後にいたのはアテネ、殺害者はこの私だ」と言って、地図の「アテネ」を撃つ。「そこじゃない、彼女はストックホルムだ。パーティに出ている」。「何か起きるのを待っている」。「酔っぱらっている」。「それじゃあ、撃つぞ」。2人の模擬弾の黒いシミが、地図の「ストックホルム」の近くに2つ付く(1枚目の写真)。ヤン:「僕の地図が台無しだ」。ヤンは隣の部屋に行く。そこには、豪奢な衣装をまとった老人が椅子に横たわっていて、女性に「指輪にキスしろ」と命じている(2枚目の写真)。次の部屋では、胸毛を剥き出しにした男が、2人の女性をはべらし、「何かお役に立てるかな、坊や?」と訊く。「ママを捜してる」。男の返事は、「アダムの肋骨から、イヴは創造された」(3枚目の写真)。一番異常なのは、女性の剥き出しにしたお尻に、楽譜を描いている男(4枚目の写真)。横では、頭巾を被った男が縦笛を吹いている。近くには、「死ねないことを悲しんでますの?」。「私は既に死んでいる」と話している老いた正装した男女もいる。元に戻ると、ビリヤード台の上には、女性がはべり〔後で、ヤンの「ママ」役になる〕、男に球を渡している(5枚目の写真)。この城に招待されている「客」が、如何に奇妙な連中かが良く分かる。
  
  
  
  
  

この時、ファンファーレの音が聞こえる。母イレーネを先頭に一団の人々が階段を降りてくる。母は途中で立ち止まると、手を叩き、「幕を上げて! ショーが始まるわ!」と嬉しそうに宣言する(1枚目の写真)。そして、すぐにお腹を押えて壁に寄りかかるが、それは分娩が迫っているから。自分のお産をショーにして「見せる」という発想に呆れる。「笑って、踊って、楽しんで」と言うが、顔は苦痛に歪んでいる。「ありきたりの出産じゃない。一緒に弔いもしないと。また1人、この世に馬鹿を作り出すから。筋金入りの馬鹿よ」「なぜ笑わないの、退屈な人ね」。最後は、医者に向かって言った言葉。ここで、「弔い」という言葉を使っているが、この時点では、イレーネは子供を産むつもりでいる。母は、「ヤンはどこ?」と訊く。ヤン:「ここだよ」(2枚目の写真)。「サーカス好きでしょ。こっちにきて、ママのとびっきりの悪戯を見なさい」。母は、12歳に息子に、自分のお産を見せる気だ。自分の寝室の大きなベッドに横に寝ると、「音楽を。静かなところで産みたくない。沈黙にはうんざりするわ」。そして、「夫」に向かって、「あなた ほんとにうすのろね。口から出るのは、悪口か賞賛だけ」。「賞賛は好きだろ、ダーリン」。「悪口の方がいいわ。正直だから」。ヤンが母のすぐ脇にくる。母は、「見てご覧。人形みたいね。仰向けになって、目を閉じて、叫ぶの。嬉しくても悲しくても、叫ぶのは同じ。男の子でも、女の子でも 出てらっしゃい」と言い、「ヤン。愛してると言って」と催促する(3枚目の写真)。
  
  
  

ヤンは、いたたまれなくなってベッド脇から離れ、伯母のアストリッドの横に行き、「お話してよ」と頼む。伯母は、『ルカの福音書』の第2章第1節を暗唱して聞かせる。「そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た」(1枚目の写真)。母は、「弟か妹のどっちがいい? それとも、一緒に遊べる仔山羊がいい?」と訊き、すぐに「夫」を向いて、「ブルーノ〔夫の名〕は、角が生え、髭があり、メーメー鳴くのを止めない。年取った好色な山羊ね。彼を、人間だと間違えた夜が何度もあった」と言う。言葉一つ一つにユーモアでは済まない棘がある。「苦しいかい?」。「苦しい? バカじゃない? 激痛は喜びなのよ」。暗唱は11節になっている。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである」。「もうろく伯母さんは、何をもぐもぐ言ってるの?」。ヤンは、「神だよ、ママ」と答える(2枚目の写真)。「神とお友達なら、なぜ呼ばなかったの? 魔法使いは大歓迎よ。ああ、神様。私に良くして、早く終わらせて下さい。切なるお願いです」。さらに、「私は、何も正しいことを言わず、してきませんでした。この9ヶ月、毎日を無為に過してきました」と殊勝なことを言う。よほど陣痛がひどいのか? ここで、急に本性を現して、正面にいる男に鼻で何か歌えと強制する(3枚目の写真、ひどい格好!)。13・14節:「神を賛美して言った。いと高きところには栄光、神にあれ。地には平和、御心に適う人にあれ」。母の呻き声が大きくなる。いたたまれなくなったヤンが目を逸らす(4枚目の写真)。母:「なぜ、こんなことになったの?」。医者の冷たい声が入る。「ここは病院ではありません。あなたが愚かで頑固だからですよ。子供は死産でした」。母は、「ブルーノ、息子は あなたを見て、笑い死んだのね」と、こんな時にもかかわらず皮肉を言うと、「短くて幸せな死。シャンパンで洗礼を施してから、埋葬して」。
  
  
  
  

母は、死産直後だというのに、抱きかかえられると玄関を出て、外に待つ車に運ばれていく。ヤンは、窓からその様子を見ている(1枚目の写真)。3人がかりで母を後部座席に乗せ〔隣はブルーノ〕、前には医者が乗り込む。「パーティ」の参加者が車の出て行くのを見送る(2枚目の写真)〔病院に行ったのであろう〕。次にカメラが窓を映すと、12歳のヤンから大人のヤンに変わっている(3枚目の写真)。ここまでが、母のお産の関わるヤンの思い出。それからしばらくは、ヤンとマリアーナのシーンが続く。関係する部分だけ紹介しよう。マリアーナに、「ここには、女性をいっぱい連れて来たの?」と訊かたヤンは、「そんなこと言うと、秘密を話してやらないぞ」と答える。「子供じみたこと よして」。「君は、子供と結婚するんだ」。「あなたは大人よ」。「大人だって? 僕は、それが何かすら知らない。僕は、子供でいることの達人なんだ」。ヤンは自分が大人になれない子供だと思っている。その後で、こんな会話もある。「君のことがよく分からない。だから、君は、私がここに初めて連れて来た女性になった。君は魔女かい?」。「私は子供よ、あなたのように」。マリアーナは、ヤンと調子を合わせただけだが、一応、これで2人とも「子供」になった。これは、ずっと後の重要な会話の伏線となる。
  
  
  

ヤンはマリアーナに城内を案内する。そこで、古い金属製のイコンが多数並んでいるのを見せた時に、「この城は過去に囲まれている。一緒に住むのは容易(たやす)くない。イコンは 何も答えてくれない。彫像は愛してくれない」と話す。また、ガラスケースに飾られた貴重品に対しては、「僕達を不幸にする宝物たちに万歳だ」という言い方をする〔ヤンは城のすべてを嫌っている→映画の結末に対する伏線〕。ヤンは、マリアーナを母の寝室に連れて行き、「荷解きは急がなくていい、時間はたっぷりあるから」と言って出て行く。ヤンは、2階の物置になってしまった部屋の窓から、マリアーナが車から荷物を出しているのを確かめると、部屋の奥へと歩いて行く(1枚目の写真)。カメラが左にパンすると、そこには12歳のヤンがいて、帆船模型の横に置いてあった絵筆2本を取り上げる(2枚目の写真、矢印は絵筆)。そして、ビリヤード台の上に布を敷いて卵の殻に絵を描いている伯母に渡す。ヤンは、描き終わった卵を取り上げ、「これは誰?」と尋ねる(3枚目の写真、矢印は卵)。「恐ろしいくらい賢い卵よ。フクロウかしらね」〔卵に描いてあるのは簡単な顔の絵。フクロウは賢さの象徴として言っただけ〕
  
  
  

次にヤンが手に持ったのは、卵の中央に大きな女性の口だけ描いたもの〔母のイレーネを描いたらしい卵は他にある〕。「これは誰?」。「誰にしましょう? こんなに大きな口で笑ってる。カササギね。ひどい鳥よ。いつも盗みばかり。巣まで奪ってしまう」。卵を見ながらじっと考えるヤン(1枚目の写真)。「なぜ、ママは手紙くれないの?」。その時、伯母が「眼鏡を描いた卵」を叩き潰す〔眼鏡をかけていたのは医者〕。ヤンが「僕もやりたい」と言うと、「私より分別を持たないとね。慎重に、それなら誰も気付かない」と止める。そして、母のイレーネらしい卵を手に取ると、「まず、卵の頭を叩くのよ」と言い、ナイフで先端を割る。そして、殻を外しながら、「そしたら、考えられなくなる」と言う。ヤンもさっそく真似する(2枚目の写真)。伯母は、「それから、はらわたを抜き出すの」と言い、スプーンで中味を食べる。「そしたら、考えることも、食べたり飲んだりもできなくなる。楽しむこともね。もう十分やり過ぎたでしょ」。ヤンは、別な卵を取ると、「殺せ」と言いながら先端に切りつける。そして、そのままナイフを切り降ろす。伯母は、「殺しちゃだめよ。きっと、まだ何かが残ってる。ただの殻じゃないの。私達には見えないけど、何かがあるはずよ。最も大切なものが」。「何なの?」。「話してはいけないの。話すと消えてしまうから」。この卵のシーンは、抽象的すぎて意味がつかめない〔元々、ないのかもしれないが→伯母は突拍子もない人間なので〕。だから、最後にヤンが、「カササギ」の卵を手で叩き潰してもみくちゃにしながら、「何もない。みんな空っぽだ」と泣く意味も分からない。ヤンは、席を立つと自分のベッドに横になり、涙にくれる(3枚目の写真)。その直後、クローゼットの中で涙を浮かべる大人のヤンにスイッチする(4枚目の写真)。これは、次のシーンへの橋渡しとなる。
  
  
  
  

クローゼットからパンしたカメラは、三方に鏡が置かれた衣装部屋にいる母とブルーノを映す。母が新しいドレスの試着をしている。スカートの部分はパニエ〔鳥籠状の円形の枠〕だけだ。カメラがクローゼットに戻ると、12歳のヤンが母の着付けを見ている。それに気付いた母は、「可愛い子犬ちゃん どうしたの?」と呼びかける。ブルーノは、「お砂糖でも あげないとな」と言い、彼から角砂糖を受け取った母がヤンにそれを投げる。角砂糖を食べながら近づいたヤンに、母は持っていたグラスからお酒を飲ませる(1枚目の写真)。母とブルーノが意味もない会話を交わしている間に、ヤンはこっそりパニエの中に入り込む(2枚目の写真、背後に見える3本の線は、パニエの枠。生地はあまりに薄いので「鏡に写ったブルーノ」が透けて見える)。ヤンは、床に落ちていたフリルの一部を拾う。そして、今度は、スカートの中に潜り込む。目の前にはガーターベルトが見える。ヤンは、ストッキングに沿って撫でるように手を上げていく(3枚目の写真)。誰かの手を感じた母は悲鳴を上げる。そして、原因がヤンだと分かると、ブルーノを「ライバルね! あなた負けるわよ。無駄口なんかで時間を浪費しないもの」と茶化す。ヤンは、ブルーノに「このすけべっ子」と言われ、自分の部屋に逃げ込む。ベッドに横になると、さっき拾ったフリルを頭から被り、匂いを嗅ぎ、最後は丸めて口でしゃぶる(4枚目の写真、矢印は黒くて分からないが丸めたフリル)。かなりフェチ。
  
  
  
  

大人のヤンが、かつての子供部屋に行き、小さなベッドを見ていると、「ヤン」と呼ぶ声が聞こえる。城の使用人が「郵便物です」と束を渡す〔郵便物が来るということは、ヤンが、定常的にこの城に住んでいることを意味する〕。ヤンはそれを手に螺旋階段を上がっていく(1枚目の写真)。すると、2階に上がってきたのは12歳のヤン(2枚目の写真)。「パリからの絵葉書だ!」。ヤンが入っていた部屋には熱帯植物の鉢植えが所狭しと置かれ、伯母の膝の上にはオウムが乗っている(3枚目の写真)。
  
  
  

ヤンは、伯母に絵葉書を見せる。「何て書いてあるの?」。「ちょっぴり。大きな字で、『パリのお土産』って書いてある」(1枚目の写真、矢印はエッフェル塔の絵葉書)。「いいじゃない。パリは大きな街よ」。「どんな風に?」。「大きな建物…」と言いかけるが、「見てなさい」と言うと、オウムを脇にどけ、床に置いてあった新聞を取り上げ、紙で「パリの建物」を作り始める。卵の絵の次は、新聞紙の家だ。しかし、出来たものは、パリの街並みとはほど遠いもの。ヤンも、「これパリなの? どこにでもあるよね。僕らの家みたい」と言う。「そうね。あなたのお母様なら、どこにでもいられるわね」。そして、「みんな燃してしまいましょ」と言い出す。「お母様も、気に入ると思わない?」。ヤンが嬉しそうに頷く(2枚目の写真)。伯母がマッチで火を点ける。伯母がハーモニカを吹く中、新聞紙の家はめらめらと燃える(3枚目の写真、分かりにくにので、2人の顔を矢印で示す)。卵の時といい、伯母もかなり異常だ。
  
  
  

場面は変わり、マリアーナが昔 母が着ていた服を冗談で着て見せる。雰囲気があまりに母に似ているので、ヤンは叱るように止めさせる。そして、母の部屋に逃げていったマリアーナは、弾みで鏡台に乗っていた磁器の人形を壊してしまう(1枚目の写真、背後は母のベッド)。ヤンの記憶が蘇る。12歳のヤンは、母に呼ばれてベッドサイドに行く。母に甘えるヤン。母は、不機嫌で、すぐに止めさせ 本を読み始める。母のそばにいたいヤンは、後ろから本を覗き込む(2枚目の写真)。しかし、邪魔扱いされたので、部屋の隅に置いてある精巧な鳥の人形〔鳥籠に入った本物そっくりの小鳥〕がきれいな声で鳴くのを見ている。母は、読書の邪魔になるので、これにも文句。ヤンは、近くの棚の上に並んでいる磁器に触っていて、1個を倒してしまう。「赤ちゃんみたいなことやめなさい。何もかも壊す気?」。ヤンは母のベッドの上に這い上がるが、「ここにいないで」と追い払われる(3枚目の写真、右下隅が鳥籠)。
  
  
  

悲しくなったヤンは、浴室のバスタブにナイトガウンのまま横になる。脇に立っている等身大の裸の女性像を見上げると、脇の台の上に置いてあったコロンの瓶を取って香りを嗅ぎ、自分の首に付けてみる。ヤンは、母の湯上りサンダルを履くと、化粧台の前に座る(1枚目の写真)。そして、ふわふわの羽毛パフで白粉を顔につけるが、まだら状態で醜い。そんなことにお構いなく、目の下に黒のアイライナー、位置のずれた眉メイクを施す。付け睫毛の次は、大きなイヤリング、そして口紅を塗る(2枚目の写真、矢印は口紅)。見るもおぞましい姿だ。ヤンは、最後に置いてあったカツラを被り、母の部屋に行く。その姿を見て、最初は、「おばかさんね」と笑った母だったが、ヤンがベッドに入ってきて、チュッチュッとキスの真似をするに至り(3枚目の写真)、「もう我慢できない。出てって」と追い払う。ヤンにはホモっ気はないので、いつも留守がちな母の歓心を買いたかっただけなのだが、作戦が裏目に出てしまった。ヤンが部屋を飛び出していくと、母の姿は消え、代わりにマリアーナが入ってくる。
  
  
  

マリアーナは、初めてヤンの城を訪れ、話をするうちに不安になってきて、「結婚やめましょう」と言い出す。「気分が悪くなったの」。ヤンは、マリアーナを母のベッドの上に残して(1枚目の写真)出てくると、じっと考え込む。すると、母の声が蘇ってくる。「私の可哀想な坊やの世話をしないと」。医者が、「話を聞いて下さい、イレーネさん」と言っている。母は、ヤンを抱いたまま子供部屋に入ってくる。「この子は病気よ、認めようとしないけど。死なせる気なの?」。「お子さんは、あなた以上に健康です」。「なら、思ってたより悪いのね」。そう言うと、「立ってごらん、坊や」と、立たせるがヤンはふらふらと倒れる。母は、ヤンをもう一度抱くと、頬に何度もキスし(2枚目の写真)、そのままベッドに寝かせる。そして、「一緒に部屋に来て、ママを独り占めしてもいいのよ」と言うと(3枚目の写真)、またキスをして自分の部屋に戻っていく。先ほどのつっけんどんな母とは大違いだ。母の部屋では、シャンパンが抜かれる音がし、母はヤンを振り返って投げキスをする。
  
  
  

母の部屋からマリアーナが出てくる。「何してる?」。「何も」。「退屈なら、こっちにおいで」(1枚目の写真)。この短いシーンから、また過去に戻る… 最も問題のあるシーンに。風呂から出てきたヤンが全裸でイスに座り、女中が背中を拭いている。その時、前方から母がやってきて、「私がやるわ」と言うと、ヤンを抱え上げて自分の部屋に運んで行く(2枚目の写真)。部屋に入った母は、ヤンをベッド投げ出す。本を持ったまま半回転したヤン(3枚目の写真)は、母にくすぐられて笑い転げる(4枚目の写真)。最後は、取り押さえられて、ベッドに静かに横になる(5枚目の写真)。これだけの僅か20秒のシーンだが、問題なのはヤンが一糸まとわぬ姿であること。しかも、母と子がじゃれ合うという設定は、この映画の中で最も異常なシーンだといえる。
  
  
  
  
  

母は、「大きくなったら もてるわよ。優しく、暖かく、ちょっぴり 荒々しくなさい。誰か素敵な人を見つけたら、頑張るのよ」。そして、「腕を上げて」とパジャマの上着をはおらせる。下はまだ裸。「可愛いもの ついてるわね。すっごくいいものだって知ってる?」。そう言うと、胸やお腹にキスし、ヤンがくすぐったがる(1枚目の写真)。その後で、上から羽布団を被せる。ヤンは、さっきからずっと持っている本を見せて、「少し読んでよ」と頼む。「こんなもの信じたいの? どうして 魅力的なママの方を信じないの?」。そう言うと、今度は唇から首筋にまでキスをする(2枚目の写真)。母は、ヤンに足を向けて座り、声を上げて本を読み始める。「夜、ベッドで寝ていた。私は、最愛の人を捜した。しかし、どこにもいなかった。私は起き上がると、街の通りに出て行った。しかし、そこでも見つからなかった…」。12歳の子供の読む本とは思えない。ここまできて、母は、ヤンの様子が変なのに気付く。そして、一気に羽布団を剥ぎ取る。ヤンは自慰行為をしていた。母は、ヤンを叩き、「何て恐ろしい! 羽布団の下でこんなことして! 淫らなことだって教わらなかったの? 無知な子ね! あいつらは豚野郎、淫らの極みなの! 奴らは、しずくを舐めては、暗闇の中で眠りにつくの」。それだけ言うと、羽布団を完全に外し(3枚目の写真)、「続けなさい。見てる前で!」と命じる。ヤンは、横を向いて泣き出し、母は部屋を出て行く(4枚目の写真)。
  
  
  
  

ショッキングなシーンの続きは、大人のヤンがベッドで寝ながら本を読むシーンにつながる。その後、城内での無意味な「映画撮影シーン」がある、そこで監督と撮影を担当する2人は、以前、母の「出産ショー」の時に顔を出していた男2人が年齢も変わらないまま出演している。その後、医者から電話が入り、電話が終わってヤンが下を見下ろすと、そこにはマリアーナがいた。「ここにいると 死んじゃう。この家のせい。息ができないの。この家は、あなたのお母さんのように死んでる」。ヤンがさらに下を覗き見ると(1枚目の写真、手元にあるのは旧式の電話機)、大きな木の箱を引きずった12歳のヤンが地下に降りて行く(2枚目の写真、黄色の矢印はヤン、空色の矢印は箱、ロウソクを持っている左の人物は伯母)。
  
  

伯母が、皮肉を込めて言う。「友よ、私達は、愛する人を長く記憶するため集いました。この世界に、奪った以上に多くを残した人物。その一語に尽きます。彼女は、疑いに対して誰に対しても寛大でした、特に自分自身には。何も語らず、しかし、文句は激しく言いました。彼女は亡くなりました。安らかに眠らんことを」。それをヤンがじっと見ている(1枚目の写真)。「お母様に暇乞いはしないの?」。ヤンな首を横に振る。そして、ポケットから折りたたんだ電報を取り出す。差出人はブルーノで、「IRENE DÖDAD VID BILOLYCKA(イレーネ、自動車事故で死亡)」と貼ってある(2枚目の写真)。伯母は、『ヨハネの福音書』の第11章第25節を引用する。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる」。ヤンは、はるばる運んできた木の箱を地下の水槽(?)の中に落とす(3枚目の写真)。箱は、しばらく浮いていて、ゆっくりと沈んでいった。
  
  
  

場面は、箱を引き上げるシーンに変わる。ダイバーが水槽に入って行く。それを見ながら、ヤンは、「遊びだった。伯母と僕とで仕組んだんだ。それが、僕達の生き方だった。今も何も変わっていない。笑わなくなったが」と語る。そして、水中から箱が引き上げられる(1枚目の写真)。ヤンは作業員を帰し、マリアーナと2人きりになる。マリアーナが箱を開ける。中は空だった。ヤンは打ち明ける。「母が何と言ったか知ってるか? 『あなたが大人になると決めたら、私は戻って来る』」。マリアーナ:「じゃあ、大人になると決めたのね?」(2枚目の写真、矢印は箱と開いた蓋)。「いいや。だが君は大人になる。僕は嬉しいよ。だが 辛いぞ。僕は責任は取らん」〔以前の、2人とも「子供」という会話を受けたもの〕。「あなたは責任なんか取らないわ。結婚だってしないんでしょ。でも、責任を取ることを覚えたら、また笑うようになるわ」。
  
  

城の中で、意味不明の作業が行われている。音がうるさいので、ヤンは隣の部屋に逃げて行く(1枚目の写真)。すると、伯母の声が聞こえてくる。「ここは全部あなたの物よ」。12歳のヤン:「欲しくないよ」。「お友達は、そんなこと聞きたくないはずよ」。「彼らにあげるよ。僕は要らない。伯母さんは、欲しくないの?」。「私も要らないわ」(2枚目の写真)〔ということは、ブルーノには所有権はない〕。「なぜ、好きなようにしちゃいけないの? ママもここは嫌いだった。いつもいなかった。なぜ いなくちゃいけないの?」(3枚目の写真)。伯母は、ヤンを母のベッドに寝かせる。そして、優しく、「全部あげちゃいなさい」と言うと(4枚目の写真)、両方の頬にキスをして頭を撫でる。ヤンはベッドに横になり、伯母は部屋を出て行く。
  
  
  
  

ヤンがベッドの天蓋を見ていると、ドアが開く音がするので、ヤンは何ごとかと半身を起こす(1枚目の写真)。これまで見たことのない女性〔最初の頃のシーンで、ビリヤード台の上にはべっていた女性に似ている〕が、ドアからこっそり入ると、脇のカーテンの後ろに隠れる。そして、カーテンの裏をずっと歩いて、隙間から顔を覗かせる(2枚目の写真)。そして、いきなりベッドの脇に姿を見せる。にこにこしながら、「私を好きになってくれる?」と訊く〔もちろん、財産目当て〕。ヤンは、嬉しそうに頷く。「一緒にいて欲しい?」。女性はヤンの横に入ってくる。そして、新しいママのように抱いて、優しく頭を撫ぜる。ヤンは、女性にもたれかかり、女性は子守唄を歌う(3枚目の写真)。これを見ると、ヤンが如何に女性慣れしているかが分かる。
  
  
  

そこに、最初の頃のシーンで、ブルーノと一緒に、壁に貼られた地図を玩具の銃で撃っていた男が、部屋にこっそり入ってくる。それを気付いた女性が、「何にしにきたか知ってるわよ、このデブのロクデナシ」と言う。男は、「寝かしつけようと思ったんだ。わしは新しいパパだ」〔財産目当て第2号〕。「もう、寝かせたわ。私は新しいママよ」。「母親らしい愛があるようには見えんな」。「泥棒や悪党から守ってあげてるのよ」(1枚目の写真)。男は、大きな太った体でベッドに入り込む。「この子が起きちゃうわ」。「そしたら、わしが如何に優しいか分かる」。「どこが?」。「お菓子を持ってきた」。「自分が食べるんでしょ」。「それは誤解だ。わしは胃が痛くて、おまけに疲れとる」。そう言いながら、持ってきたボンボンを口に入れる。「2人分、十分あるぞ」。「何が十分よ?」。「言わなくても分かっとるだろ?」。「愛のこと?」。「それが金のことなら、2人分たっぷりだ」。そこに伯母が入ってくる。「ここで何してるんだい?!」。2人の返事は、「おとぎ話を話しとるんですよ」「子守歌を歌ってるの」というもの。それを聞いて伯母がワザと笑い、3人も嬉しそうに笑う(2枚目の写真)。伯母はすぐに本来の姿に戻り、怒りを爆発させ、持っていた杖で、部屋に置いてある貴重なものを次々と壊していく。それを見たデブ男は止めようとベッドから出て行くが、ヤンと女性は伯母の「即興」を笑いながら見ている。伯母は、サイドボードの上の磁器の人形を杖で払いのけ(3枚目の杖、矢印は飛ばされる人形)、次いで、歌う鳥人形の入った籠を床に突き落とす。
  
  
  

しかし、次のシーンの最初は、2人の係員が担架を運んでくる場面から始まる。ヤンの心配そうな顔が写り(1枚目の写真)、ベッドに寝ていた伯母が、「私は、連れて行かれてしまう。他に誰か、助けてくれる人を探すのよ。いいわね」と言いながら、係員の手で担架に移される(2枚目の写真、矢印は伯母の頭)。そして、そのまま運ばれて行く。ヤンが窓から見ていると(3枚目の写真)、伯母は救急車に乗せられてどこかに運ばれて行った。運ばれて行った先は、精神病院か瀕死の患者を受け入れる病院か? 最初は、器物破損により「財産」が失われるのを危惧したデブ男の采配かと思ったが、次に葬儀の場面があることから、伯母が怒りのあまり心臓麻痺でも起こしたと思われる。
  
  
  
  
12歳のヤンの最後の登場場面は、伯母の葬儀が終わり、母の部屋にいるところ。両側には、デブ男の「パパ」と、尻軽女の「ママ」がいる(1枚目の写真)。ヤンと少数の会衆が部屋から出て行くと、今度はウェディングマーチが聞こえてくる。そして同じドアから、今度はヤンとウェディングドレス姿のマリアーナが現れる。ヤンはマリアーナを「母のベッド」の上に乗せる。「初めてなので怖いわ」(2枚目の写真)。一緒に入って来た女性たちが声をかける。「すぐに慣れるわよ」。「歯をくいしばって目を閉じてなさい」。「馬鹿言わないの、彼女だって処女じゃないでしょ」。寝室で2人だけになったヤンとマリアーナ。ヤンは、「信じて欲しい。僕は、自分自身を見つめる努力を怠らない。母と伯母は、僕に厳しかったが、真実は生と死しかないと教えてくれた。だから、君は愛する者と生を分かち合うんだ」。「愛してちょうだい」。「そうしたいが、何かが邪魔するんだ」。「嘘のせいよ。この家に溢れているすべての嘘のせい」。しばらくマリアーナを抱いていたヤンは(3枚目の写真)、初夜のベッドから出て、どんちゃん騒ぎの連中を見ながら酒を飲み始める。そして、横にあった鳥籠を見て、中から1羽を取り出す。ヤンが見ていると、鳥は自由になったと思い飛んでいく。鳥籠はヤンがこれまで閉じ込められていた城を、飛んでいった鳥は、ヤンとマリアーナの将来を象徴している。一方、一人残されたマリアーナは、服を着て、ヤンを探しに部屋を出て行く。そして、鳥籠から次々と鳥を解放しているヤンを見つける。マリアーナ:「あなた1人では戦えない。あなただけで自由になれないなら、誰かが助けないと」。ヤンは、周りで破廉恥な行為をしている連中を追い払うと、マリアーナと2人きりになる。そして、「パーティを開こう」と言い出す。「最後のパーティだ」。それからしばらく時が経ち、城では大掛かりなパーティが開かれている。客に混じって、かなりの作業員も入り込んいる。パーティに招かれた客の多くは、母の時代に城に来ていた連中だ。母の死後にヤンの「パパ」になった男が、ヤンを見つけて、「わしは君の友達か?」と尋ねる。「ぜんぜん。だけど好きだよ」。「いったい何を隠してる?」〔作業員が行ったり来たりしていることに対し〕。「何も。城を吹き飛ばすだけさ」。「それだけ?」〔冗談だと思っている〕。隣にいた男が、「あれ、本気じゃないのか?」と心配する。その時、マリアーナがプチフルの皿を持って近付いて来る。女性客:「なぜ作業員がいるの?」。「お城を爆破するから」。男性客:「まさか本気じゃないだろ?」。「ヤンは本気よ」。その時、ヤンが、「マリアーナ」と声をかけ、マリアーナは、「お楽しみの始まり」と言い残して ヤンと一緒になる。ヤンは、横に置いてあったシンバルを叩いて客の注意を喚起すると、「紳士淑女のみなさん。いよいよ特別演出が始まります」と口火を切る(4枚目の写真)。「この城は、少し古過ぎます。貧血気味で、動脈には血栓があります。だから、もう生きていたくないと言っています。そこで、すべてを破壊することにしました。これは冗談ではありません」。そして、爆破はあと5分と言い添える。そこからは、人間の欲が丸出しになる。客は、そこら中にある銀器、イコン、タピストリーなど金目のものを持ち去る。特に貪欲だったのが、かつての「パパ」だった男。最後に、ヤンが命令を出すと、城は爆発する(5枚目の写真)。エンドクレジットのバックに、雪の上でじゃれ合うヤンとマリアーナの姿が延々と写される。
  
  
  
  
  

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