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Shut In シャット・イン

カナダ映画 (2016)

ジェイコブ・トレンブレイ(Jacob Tremblay)が少しだけ顔を見せるサスペンス映画。IMDb 4.7、RottenTomatoes 10%という評価が示すように、視聴者からも評論家からも見放された駄作。主演のナオミ・ワッツは結構巧かったので、責任は、これが初脚本となるChristina Hodson自身と、TVシリーズしか演出してこなかった監督のFarren Blackburnが脚本のバカげた設定に異議を唱えなかったこと、最後は18歳のスティーヴンを演じた撮影時22歳のCharlie Heatonの未熟な演技に帰せられるであろう。何と言っても脚本の最悪部分は、スティーヴンが半年も植物人間のフリを続けたという、絶対にあり得ないシチュエーション。悪魔や吸血鬼や狼男、幽霊云々が出てくる映画は、どうせ嘘っぱちなので醒めて観ているが、現実に根ざした映画で、こうした卑怯な手を使われると、最初は呆れ、次には怒り心頭。「The Hollywood Reporter(ハリウッド・リポーター)」の2016年11月11日の記事では(もちろん映画は貶(けな)している)、トレンブレイにも言及し、「傑作『ルーム』の後に、この映画。誰かが、この才能ある子役に軽快なコメディでもキャスティングさせないと。しかも早急に」と書いている。ある意味本音だろう。

ジェイコブ・トレンブレイは、2006年10月5日生まれなので、2015年の3月中旬からカナダで始まった撮影時には8歳(映画での配役トムは9歳)。以前紹介した『ソムニア/悪夢の少年』(2016)も、似たような役だった。まともな映画で、かつ評価も高くて期待される『Burn Your Maps』(2016)は、ずっと待っているのに、未だDVD発売の気配もない。『The Book of Henry(ヘンリーのノート)』(2017)では脇役。4ヶ月前に公開された『ワンダー/君は太陽』(2017)では、それなりに巧かったが、結局、8つの賞にノミネートされたものの受賞ゼロに終わった〔素顔が出ないので、このサイトで『ワンダー』は紹介しない〕。ジェイコブは、『ルーム』がオンリー・ワンで消えて行くのだろうか?


あらすじ

映画の冒頭、①メアリー、②その夫、③夫の前妻の子で、メアリーにとっては継子にあたるスティーヴンの3人が登場する。スティーヴンは一種の問題児で、これ以上一緒に「家族」として暮らせないので、父の強い発案で、家を離れて学校(全寮制?)に移されることになる。その車の中で、スティーヴンは父と激しく言い争い、運転に気を取られた父は大型トラックと正面衝突する。暗転。そして題名が表示される。「6ヶ月後」と表示され、季節は真冬になっている。かつて3人で暮らしていた森の中の家で暮らしているのは、あの日、家にいて事故に遭わなかったメアリーと、意識はあるものの、植物状態になったスティーヴンの2人だけ。わびしい生活だ。スティーヴンは、目は開けていても、周囲で何が起きているか全く分からない状態。実子ならまだしも、そんな状態の継子に対し、食事を口に入れ、ベッドから車椅子に移し、TVの前に運んで行き、入浴させるのは(映らないが、洗濯もし、下の世話もせざるを得ない)、大変な重荷に違いない。だから、スティーヴンの主治医とスカイプで話していても、つい弱音が出てしまう〔長期介護ホームに入れようと考える〕。そんなメアリーにとっての唯一の生き甲斐は、家のすぐ近くのオフィスで開業するセラピストとしての人生。ここ数週間、メアリーの関心を惹いてきたのは、9歳の聴覚障害児のトムだった。トムの最初の登場シーン(1枚目の写真)は、テーブルの上に裏向きに置いたカードを2枚だけめくり、それが同じならOKという一種のメモリーカードゲームを1人でしている。カードは15枚とさほど多くないが、トムはトマトの絵を見事に2枚選ぶ。しかし、「偉いわね」と言ってメアリーが顔に触ろうとすると、怒って手を撥ね退ける。コミュニケーヨンに問題がありそうだ。次のシーンでは、診療が終わり、受付の秘書の前で待っている(2枚目の写真)。閉めたドアの向こうでは、メアリーと、トム担当の福祉司(?)が話し合っている。メアリーは、あと数週間トムの様子を診ていたいと言うが、福祉司は、自分の決定ではないと弁解しつつ、トムがボストンにある聴覚障害児童の施設に移されることになったと告げる。その理由は、「先週、他の子の腕を折ったの。スウィーツァーには置いておけないわ」〔Sweetserはメイン州最大の健康支援機関〕というもの。そして、そのままトムを車に乗せて連れ去ろうとする。メアリーは、家まで走って行き、スティーヴンが子供の頃に使っていたニットのマフラーを取ってきて、記念にとトムの首に巻いてやる。その時、トムは、マフラーに付いていた「Stephen Portman」の名札を目に留める〔スティーヴンのフル・ネーム〕。メアリーは、ニットのキャップをかぶせ、「暖かくしてるのよ」と別れの言葉をかける(3枚目の写真)。この時、メアリーが頬に触れるが、さっきのように邪険にはされない。メアリーがメイン州〔カナダと国境を接する大西洋岸最北端の州〕のどこに住んでいるのかは示されないが、ボストンとは200キロ以上離れている。もう二度と会うこともないであろう。




メアリーが、スティーヴンの主治医に長期介護ホームのことをスカイプで話すのは、実はこの日の夜。そして、その後で、彼を入浴させながら、『Hush, Little Baby(お休み、赤ちゃん)』という子守唄を歌う。最後に、自分も入浴していると、家の外から変な音が聞こえる。気になったメアリーは、懐中電灯を持って家の外まで見に行く。その時、ガラスが割れる音がして、車庫内の車のアラームが鳴り出す。メアリーが恐る恐る車庫に入って行くと、車の後部座席の窓が割られている。中を懐中電灯で照らすと、何と、そこには別れた時のままの服装で、トムが横になっていた(1枚目の写真)。スウィーツァーの施設から逃げてきたのだ。メアリーは、トムを居間に連れてきて、暖かい飲み物を渡し、「大丈夫?」と訊く〔聴覚障害なので、返事は期待していない〕。その時、メアリーのスマホに福祉司から電話がかかってくる〔メアリーが、トムが来たことを福祉司の留守録に入れ、それを聞いた福祉司が電話をかけてきた〕。「どうやってここまで来れたのかしら? 外は、5度〔摂氏マイナス9℃〕なのよ」「彼、このままここにいてもいいのよ」「私に、やらせてみてくれない?」。ここまで話した時、内容が微妙になるので、メアリーは居間から出てドアを閉める〔少しだけ開けてある〕。そのすぐ後、トムの目が何かに驚いたように見開かれる(2枚目の写真)。メアリーは、隣の部屋で、「やってみるわ。彼9歳なのよ。後生だから、お願い」と頼んでいる。その時、ドアがバタンと音を立てて閉まる。メアリーがドアを開けようとしても鍵がかかっていて開かない〔居間の側から鍵穴に鍵が差し込んである~トムは鍵の位置を知らないので、トムがやったハズはない〕。メアリーは電話を一旦切り、鍵穴から器具を入れて鍵を押し出すと、ドアを開けて「トム」と呼びかけるが、居間には誰もいない。そして、玄関のドアは開けっ放しになっていて、外は吹雪いている。メアリーは心配になり、外に出て行って「トム!」と呼ぶが、姿はどこにもない(3枚目の写真、矢印はメアリー)〔トムは、雪の中をメアリーの家までわざわざ逃げてきたのに、自分から出て行くハズがない〕




翌朝 来宅したシェリフは、メアリーに徹底した捜索を約束する。メアリーはその日、自分でも探し回り、夜、福祉司との電話では「自分から出てったなんて、とても堪(た)えられないわ」と話す。その次の日、午前中の患者が持ってきた新聞に、「子供が行方不明に」という写真つきの記事が載っていた。そして、問題は、その夜。メアリーはスティーヴンの寝室で、横に付き添って座っている。そして、カップから少し飲んで(1枚目の写真、矢印)、それをサイドテーブルの上に置こうとすると、手元が狂ってカップを倒してしまう。運悪く、そこには患者が持ってきた新聞が置いてあり、トムの写真の部分が濡れてしまう(2枚目の写真)。その後、メアリーがスティーヴンの電動ベッドを少し倒して布団をかけようとすると、変な音が聞こえる。それに気を取られていると、植物状態のはずのスティーヴンが、いきなりメアリーの左手をつかむ(3枚目の写真、矢印)。植物状態が半年続いた後で、神経末節や筋肉細胞が刺激を受ければピクピク動くことはあっても、狙ったようにメアリーの手をつかむことなど、あり得ない。このシーンは、メアリーが何かを「飲まされている」のが初めて分かる場面でもあり、観返すと、示唆に富んでいる。




その夜2時過ぎに、メアリーは、ドンドンと叩くような音で目が覚める。寝室のドアが開くと、暗がりの中にトムらしき影が見える(1枚目の写真)。目を閉じて、もう一度開けると、誰もいなかった〔ドアは開いたままなので、誰かが開けたことは確か〕。メアリーが横になろうとすると、いきなり誰かに口を押えられる。トムの顔が画面に現れ、メアリーに「しーっ」と声をかける(2枚目の写真)〔左頬にケガをしている〕。翌朝、メアリーはさっそく主治医とスカイプで話す。「私、おかしくなりそうよ」「そこにいたの。本物だったわ」〔トムを見たと話しても取り合ってもらえない〕。「君は理性的な女性だ。幽霊なんかいないことぐらい承知してるだろ」。そして、結局は、①睡眠障害による異常行動、もしくは、②スティーヴンを失った〔植物人間になった〕ことと、トムを失ったことの混線だとする「もっともらしい」説明で、納得させようとする。そして、睡眠薬を処方するため、血液検査が必要だと告げて会話を終える。午後、メアリーが洗濯物を運ぼうとすると、廊下の小テーブルに籠がぶつかる。今までそんな所に小テーブルは置いてなかった。メアリーは不審そうにテーブルを見る。テーブルは廊下の設けられた小さな開口部の蓋を開かないように置いてあるように見える。その時、派遣された看護婦(採血のため)が到着したため、メアリーはそのことを忘れてしまう。



その日、夜遅く、メアリーはまたカップから「何か」を飲まされ、頭が朦朧としてくる。そのままソファで寝てしまい、深夜にドアがバタンと閉まる音で目が覚める。視野は、麻薬を飲んだようにぼやけている。フラフラの状態で隣にあるスティーヴンの寝室のドアを開けると、ベッドは空だった(1枚目の写真、メアリーの視点での撮影なので ボケけている)。メアリーは、「スティーヴン!」と大声で呼んで捜そうとするが、頭が混乱して錯乱状態。そして、目に付いたのが、日中に気付いて忘れてしまった廊下の小テーブル。メアリーはテーブルをずらし、開口部の蓋を剥き出しにする(2枚目の写真)。そして、少し開いている蓋を拡げようと手をかけると、中から手が伸びてきてメアリーの手をつかむ(3枚目の写真、矢印)。メアリーは力づくで手を引き抜き、蓋を足で押え、開かないようにしつつテーブルで押える。このすべての場面、映画を観ていると、果たして現実なのか、メアリーの幻想なのか分からない。しかし、現実だとしたら、空のベッドはスティーヴンが植物状態ではないことを、そして、メアリーの手をつかんだのはトムだということを、はっきりと示している。




朦朧としていたナタリーは、その場で気を失う。そして、朝が来て、廊下で目が覚める。心配になって、すぐにスティーヴンの寝室へ行くと、彼はいつも通りそこに寝ていたが、右頬に引っ掻き傷がある(1枚目の写真)。これは、ナタリーにとって、「すべては自分の幻想ではない」という決定的な証拠だった。そこで、すぐに主治医にスカイプで連絡を取る。「言ったでしょ。何かが起きてるって。私の空想なんかじゃなくてよ」「夢だと思ったけど、違うの。私、起きてて…」。しかし、医師の意見は、バカの一つ覚えの「睡眠障害による異常行動」。ナタリーが、「そんなもんじゃないの! お願い、信じてちょうだい。何かが起きてるの。証明できるわ。スティーヴンの顔に 引っ掻き傷があるの」と話す。医師の意見は、こともあろうに、ナタリーが偶然引っ掻いたというもの。結局、血液検査を急がせると言って通話を切ってしまう。その日の、恐らく午後。車椅子のスティーヴンの前に置かれたTVから、速報が流れてくる(2枚目の写真)。それは、トムがフロリダのホーソーンの公園で姿を見られたというものだった。まだ保護された訳ではないが、TVでは長距離バスでそこまで行ったと推測している。直線距離でも2000キロを越える移動だ。バス賃だって安くはない。どうして、このようなフェイクニュースを(映画の編集で)入れることにしたのかは分からない。観客に、トムは別の場所にいるとミスリードするためだろうか? あまりにあり得ないシチュエーションなので、このフェイクニュースはない方がよかった。



夕方で暗くなり、ナタリーは、なぜかランタンを取りに地下室に降りて行く〔今まで懐中電灯を使っていたのに、なぜ急にランタンなのか? 脚本上、地下に行かせるための方便としか思えない〕。夜、主治医からスカイプが入る。彼はかなり怒っている。「正直言って、君には失望した」から始まる攻撃的な叱咤は、①自分勝手に薬を飲んでいる、②それはベンゾジアゼピン(向精神薬)だった、③そして、それはスティーヴンの薬を流用したことを意味する、というもので、いくらナタリーが否定しても一切聞き入れない。それは、ある意味では仕方のない判断であった。家にはナタリーとスティーヴンの2人しかおらず、スティーヴンは植物状態。ナタリーの血液検査は100%陽性。結論は、ナタリーの作為になるからだ。メアリーは無駄な会話を続けるより、ランタンを手に入れるために南京錠を壊すことを優先。パソコンの前を勝手に離れる。医師は、パソコンを切ろうとして、画面に釘付けになる。あり得ないことに、そこに映っていたTVの前の車椅子には誰も座っていなかったのだ〔車椅子は、TVの前か、スティーヴンの寝室のどちらにしかない。だから、TVの前で「無人」になることはあり得ない〕。医師が画面を拡大して見入っていると、何と、車椅子の前の廊下をスティーヴンが健常者のように横切って行く(1枚目の写真、矢印は車椅子)。医師は驚愕のあまり飛び下がる。一方、地下室では、ナタリーが錠を叩き壊して戸棚を開け、ランタンを取り出すが、落雷で地下室の天井灯が消えて真っ暗になる〔偶然の一致がひど過ぎる〕。医師のパソコンも何も表示しなくなる。ナタリーはライターでランタンに火を点け、戸棚の中を照らし出すと、急にトムの顔が現れる(2枚目の写真)〔トムは地下に閉じ込められていた〕。驚いたナタリーが地下室から出ようとすると、前に立ちはだかったのは、怖い顔をしたスティーヴン(3枚目の写真)〔スティーヴンは植物人間を装っていた〕。ナタリーは、スティーヴンに殴られて昏倒。意識を失って画面は暗転する。




前に歌われた子守唄『Hush, Little Baby』が再び聞こえてくる。歌っているのは男。画面が黒から戻ると、そこはバスルーム。全裸にされ、手をシャワーの金具に縛り付けられたメアリーの顔を、スティーヴンが歌いながら拭いている。メアリーの意識が戻ると、スティーヴンは騒がないようにといった上で、口に貼った粘着テープを取る。「いったいどうなってるの?」。「僕があんたを世話してる。僕にしてくれたように」。「これ夢なの?」。「もう違う」。そして事実を話し始める。「僕が病院で目が覚めたのは、事故の1週間後だった。あんたは僕の傍らにいて、優しく世話してくれた」。「だけど、動くことも話すこともできなかったじゃない」。「みんなが、『できない』と思い込んだだけだ。だから、せっかくの機会を逃したくなかった。時間が経つにつれ、『植物』の振りも楽になった。医者は、あんたに、脳については不明なことが多いと話した」。「そういえば、不思議だったわ。脳のMRIも反射反応も正常だった」。「この数ヶ月、僕たちはとても幸せだった。あんたと僕の2人だけ。あいつが来るまでは」〔ここが、この映画の最大の弱点。半年も植物人間のフリをするバカがどこにいる? もし、したとしても好かれるハズがない。現にメアリーも我慢の限界に達していた。観客をバカにするなと言いたい〕。「トムね」。「あいつを行かせるわけにはいかなかった。僕の姿を見られたから」〔トムの目が見開かれたのは、スティーヴンを見たから/ただし、トムは彼が植物状態だとは知らない〕。スティーヴンは、様々な音はトムのせいで、殺そうとしたら、狭い空間にもぐりこんで逃げた。そこで飢え死に作戦でいぶり出した。後は殺すだけだと告げる。さらに、メアリーには定期的に自分の薬を飲ませていたこと、トムが現れてからは増量したことも話す〔メアリーが朦朧としたのはそのせい〕。スティーヴンがトムを殺しに出て行くと、メアリーは浴槽の近くに置いてあったローションを口で咥えて縛られた手にかけ、ロープからすり抜ける。飲まされた薬は、何とか吐き出す。そして、スティーヴンのトムに対する怒鳴り声を頼りに、地下室へと降りて行く。そこには、柱に縛りつけられたトムがいた(1枚目の写真)。メアリーは、近くにいたスティーヴンを宥めようとするが、スティーヴンは自分が長期介護ホームに移されようとしていたことも知っていて、それもすべてトムのせいにする〔自分は捨てられ、トムが後釜に座ると恐れている〕。斧で襲い掛かろうとするスティーヴンをメアリーは弾倉の抜かれた銃で殴り倒し、トムを解放する(2枚目の写真)。「大丈夫? ここから出してあげる」。しかし、殴り方が足りなかったのか、スティーヴンが再び襲いかかってくる。メアリーは何とかスティーヴンを止め(3枚目の写真)。トムに「逃げて!」と叫ぶ。一方、主治医は、スティーヴンに対する自分の診断が完全に間違っていたことを悟り、メアリーに危険が迫っていることも分かったので、夜、吹雪にもかかわらず、車を飛ばして救援に向かう。




その後のシーンは、メアリーとトムが、如何にスティーヴンから逃げるかの「如何にもハリウッド的」なハラハラ劇。スティーヴンが玄関のドアやすべての窓に釘を打ちつけてしまったので、地下室から出てきても外に出られない。最初に隠れたのがクローゼットの中。トムは上段の隅に隠れ(1枚目の写真)、メアリーは服の後ろに隠れる。その後は、キッチンの中央にある明り取りの窓をフライパンで破り、トムを屋根の上に逃がす(2枚目の写真)。



窓が破れた音で駆けつけたスティーヴンを、メアリーは必死で宥め、相手が油断した隙に 手を薪加熱式のコンロ台に押しつけ火傷させる。しかし、相手はつかんだ手を離さないので、今度はフライパンで頭を叩いて昏倒させる。メアリーはトムをもう一度降ろし、玄関のドアに打たれた釘をすべて抜き、2人で外に逃げ出す。その頃には、スティーヴンの意識は戻り、後を追い始める。2人は雪の斜面を下り、近くにある池にある桟橋に向かう。その先端には浮き桟橋(?)がチェーンでつながれている。その上に飛び移り、チェーンを外せば助かる見込みはある。まず、トムが飛び移るが、チェーンが外れない。そのうちに、止めようとするメアリーを雪の上に押し倒したスティーヴンが桟橋に向かって全力疾走してくる(1枚目の写真)。スティーヴンが飛び乗った衝撃でトムは池に落ちる。浮かび上がったトムを、スティーヴンは溺れ死にさせようとするが、今度はメアリーが飛び乗り、“スティーヴンが持ってきて、トムを溺れさせるために浮き桟橋の上に置いた”金槌を取り上げ、思い切りスティーヴンの頭を殴る。これでようやく異常な男は死に、メアリーは助け上げたトムと抱き合う(2枚目の写真)。



映画の最後は、トムを養子にすることに決めたメアリーが、手続きをするために2人で役所を訪れる場面で終わる。車を出る前に、トムは車内で描いていた絵をメアリーに見せる。それは、犬が飼いたいという意思表示だ(1枚目の写真)。メアリーは「犬が欲しいの?」と訊き、「たぶんね」と笑顔で付け加える。そして、車を下りた2人は、仲良く建物に向かう(2枚目の写真)。



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