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The Fly II ザ・フライ2/二世誕生

アメリカ映画 (1989)

ハーレイ・クロス(Harley Cross)が冒頭の7分目から18分までの間だけ登場するマッド・サイエンス系のホラー映画。この3年前に公開された『ザ・フライ』の続編だ。ハーレイは、物質転送機「テレポッド」を開発中にハエの遺伝子の混入で死に至った科学者セス・ブランドルの遺児マーティンの少年時代を演じる。出演時間は短いが、微妙な表情の変化の観られる場面が2ヶ所あり、彼が並みの子役でないことがよく分かる。

マーティンには、実験失敗後の父と同様、ハエの遺伝子が混入していて、そのため成長速度が著しく速い。誕生から恐らく2・3年、実年齢は10-11歳程度という設定だ。速いのは、身体だけでなくIQも非常に高い。しかし、感情的には、実年齢相応で、定期的な注射も嫌だし、父親代わりだと思っている社長〔実際は、利益優先の悪人〕にも会いたいし、こっそり見つけた犬の世話にも熱心だ。その犬が、テレポッドの実験中に怪物になってしまったことで、大きな心の傷を受ける。この犬のエピソードは、誕生後5年で成人に達したマーティンの行動にも大きな影響を与えていく。

ハーレイ・クロスは、ほんの少し登場するだけだが、脇役のトップにキャスティングされているし、成人してからのマーティンの行動の動機付けをするという意味では重要な役柄で、それを印象的に演じている。あらすじは、登場場面のみ。


あらすじ

眠ることのないマーティンの生活の場は、ゾーン3の研究室。その日も、開発中の電子装置に熱中し、世話係のシェパード博士の話を聞き流している。「マーティン、聞いてるのか?」。「顔を見て話さなくても、侮辱するつもりはありません」「でも、あなたのテスト簡単すぎて」「それに、これ すぐ終わりますし」(1枚目の写真)。「私もだよ、マーティン。この迷路をやってくれたら、何か面白いことをしょう」。振り返って、博士の手にある迷路を一目見るマーティン(2枚目の写真)。すぐに、手元の紙に迷路からの脱出ルートを描き(3枚目の写真)、博士に渡す。2枚の紙はぴったり合い、「感銘するよ、マーティン」と博士(4枚目の写真)。確かに天才的だ。
  
  
  
  

気の強い女性の世話係に、注射のため、腕に駆血帯を巻かれるマーティン。「じっとして」と言われ、惨めそうな顔になる(1枚目の写真)。この女性、針を刺すのが下手で痛いのだ。でも、すぐに、「バートックさんは、今日 来る?」と期待して訊く(2枚目の写真)。「知ってるでしょ、お忙しいって。ゾーン4で研究なの」(3枚目の写真)と言われ、「うん」と顔を曇られせる(4枚目の写真)。しかし、気を取り直し、「会いにいける?」と訊くが(5枚目の写真)… 「もちろんダメ。できないわ」。「なぜ?」。「あなたは、ゾーン4へのアクセスが 許可されてない」。「なぜ 許可されてないの?」。「あなたは、ゾーン3の研究対象」「また、動く!」。「正常な行動だよ」(6枚目の写真)。「育児書にそう書いてあった。見たい?」(7枚目の写真)。「結構よ」「さあ、じっとして。バートックさんを失望させたいの?」。そして注射。痛かったことは、言うまでもない。
  
  
  
  
  
  
  

マーティンは、ゾーン4へのアクセス許可を得るため、シェパード博士のファイルにこっそりアクセスし(1枚目の写真)、博士のアクセス権限コードを自分のファイルにコピーし、ニヤリとする(2枚目の写真)。そして、自分で作った各種分析用のヘルメットを装着し、探検気分でゾーン4に侵入する。マーティンは、ハエの飼育箱を見つけ、見入る(3枚目の写真)。ハエに近い人間だからか? その後、実験用の犬の飼育箱を発見。1匹を箱から出し、抱きながら話して聞かせる。「あのね、僕は病気なんだ。すごく稀な病気で、これまでにかかったのは2人だけ。お父さんと、今は、僕。だから、病気の名前も、ブランドル加速成長症候群。お医者さんの話では、僕の成長も すごく速いんだって。悪くないと思うけど、どうやら、死ぬのも すごく早いみたい。そんなの最悪だ」(4枚目の写真)。
  
  
  
  

マーティンの机に夕食が運ばれてくる。「今日はついてるな、マーティン。ラム・チョップにフレンチ・フライ。大好物だろ?」(1枚目の写真)。マーティンは、食事をこっそりポリ袋に入れると、一口かじる(2枚目の写真)。そして、犬のところに持って行くが、箱は空にされ、「17番区画に移動」と貼ってあった。犬の行き先を捜すうち、マーティンは大きな実験室を発見する(3枚目の写真)。台の上に載せられた2つの容器が、物質転送機「テレポッド」だ。それとは知らず、ポッドの中に入れられる犬を発見する(4・5枚目の写真)。
  
  
  
  
  

最初は、見つけて喜び(1枚目の写真)、犬に手を振っているが(2枚目の写真)、実験が始まり、犬が分解され消えると、何事かとびっくりする(3枚目の写真)。実験担当者が、もう一方のポッドを見に行く。どうなったかと、固唾を呑むマーティン(4枚目の写真)。「成功だ。中で動いてる。まだ 生きてるぞ」の声に喜ぶが(5枚目の写真)、すぐにDNAが破壊されバケモノと化した犬が襲いかかり、悲鳴を上げる(6枚目の写真)。大好きだった犬の惨めな最期は、マーティンにとって大きな衝撃だった。隠れていたこともバレてしまい、保護者で父親代わりの社長に抱きつく(7枚目の写真)。
  
  
  
  
  
  
  

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