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A Boy Called Dad パパになった少年

イギリス映画 (2009)

14歳のパパという衝撃的な内容でありながら、決して、エロ・グロ・ナンセンスやコメディーに陥らず、観る者に暖かい感情を抱かせる映画。14歳から18歳くらいまでの男子生徒は必見かも。中でも、最も感心させられるのは、ロビーが、生後6ヶ月の息子に見せる母親のような愛情。その愛は、映画の最後になって、尊い自己犠牲となって最高潮に達する。もう一つの見どころは、10年ぶりに偶然出会った父との関係を再構築していく過程の複雑さ。同じ親子関係、父と息子の関係も、片方、ここでは父が、どうしようもなく いい加減な人間だと、なかなかうまくいかない。映画は、そのプロセスを、前半をフルに使って てきぱきと紹介する。この部分は、2人の演技の巧さが際立っている。いずれにせよ、10年以上前に作られたとは信じられない内容の、パワーに溢れた映画だ。ただ、リヴァプールやアイルランドの方言が多用され、台詞の英語が分かりにくいのが難点。

酔っ払いの親爺からお袋が受ける暴力を見て育った “ロビーの父” は、成人になって結婚した後も、妻とうまく家庭を築いていけず、息子のロビーがまだ小さいうちにいなくなる。ロビーは、父親不在の家庭で育つが、父に対する “愛情” は持ち続け、14歳になって偶然出会った父が、ギャンブル好きの自分勝手な人間だと分かってからも、何とか好きになろうと努力し、何度も裏切られる。一方、ロビーは、14歳になった時、同じクラスの好きでもない女の子とセックスをし、赤ちゃんが生まれてしまう。しかし、なぜか、その女の子は、ロビーを息子エリオットに寄せ付けず、年上のヤクザのような青年と付き合っている。そのおかしな均衡が破られたのは、ロビーの父が3度目に約束を破り、彼がイライラしていたところに、ヤクザ青年がエリオットに対し愛情のかけらもない扱いを見せた瞬間。ロビーは青年を強く責め、怒った青年は拳銃を取り出し、争っているうち、誤って自分の腹部を撃ってしまう。ロビーはエリオットを連れて逃げ出すが、それは警察にとって、傷害+誘拐事件となり、新聞やTVで大々的に扱われる事態に。ロビーは、父に最初に会った時、アイルランドに住んでいると嘘をつかれたこともあり、エリオットと一緒にアイルランドに行こうとして、アイルランド行きのフェリーが出ているホーリーヘッドの町を目指す。アイルランドへのフェリーは、ロビーが住んでいる町の川を挟んだ対岸にあるリヴァプールからも出ているので、彼がホーリーヘッドを選んだ理由は、そこが、ロビーが小さかった頃、父と最後に過ごした思い出の場所だったからかもしれない。ロビーは、ホーリーヘッドに向かう途中で、農家の納屋で寝た時、ニナという口のきけない女性と会う。彼女も、辛い人生を送ってきたため、精神的なショックで口をきくのを止めてしまった孤独な女性だった。ロビーが見せる “生後6ヶ月の息子に対する 14歳とは思えない愛情” がニナの心を開かせ、やがて彼女は、ロビーに対してだけ、普通に話すようになる。この心温まる展開は、彼女のロビーに対する過剰な期待から崩壊の危機に瀕するが、ロビーの温かい心は、ニナとその父親の和解という形で、2人の大きなプレゼントとなる。この、少し脱線気味のエピソードのあと、ホーリーヘッドで父と再会するも、警察に追われて断崖に追い詰められたロビーは、思い切った行動に出る。

主役のロビー役のカイル・ワード(Kyle Ward)は、あるサイトに、映画出演時15歳と書いてあった。2009年の映画だが、出演作は他にない。俳優としての道を選ばなかったことになる。しかし、14歳でパパになり、それも、本当の意味で子育てする父親になるという優しさと、彼が小さな時に失踪していなくなった父と付き合う時の荒っぽさの共存する難役を、少年らしさを多々残しながら見事に演じているのは立派だ。父親役の名優イアン・ハートと がっぷり組んでも 全然負けていない。

あらすじ

映画の冒頭、映像ゼロの状態で、主人公のロビーの声で、不思議な独白がされる。「溺死する時には、走馬灯のように一生を見ると言われてるけど、僕は違った」。そして、背景が星空に変わり、女性の喘ぎ声。「そんなじゃないわよ、このぼんくら!」。カメラは、空から地上へとゆっくり降りて来る。ロビー:「ごめん。僕、何も持ってないよ〔コンドームのこと〕」。「いいの。安全日〔safe day〕だから」。「月曜日?」〔“Happy Monday.. Have a safe day” の連想から?〕。「このバカ、月経サイクルでしょ!」。「上に乗ってくれない?」。「ダブルチーズバーガーを食べたトコだから、吐いちゃう。そのまま続けて!」〔声だけで映像は一切ない〕。ここで、カメラは地上に降りきり、ガラスで囲まれた休憩所と看板が映る(1枚目の写真)。この場所は、リヴァプールの都心のすぐ西を流れるマージー川〔河口部の川幅1.6キロ〕を挟んだ対岸、ニュー・ブライトン地区北辺にある遊戯施設の前だ(2枚目のグーグル・ストリートビュー参照)。初めてのセックスを14歳で経験したロビーは、満足そうな顔で、休憩所の前の人工池に石を投げる(3枚目の写真)。それから9ヶ月経ったある日、ロビーと同じクラスのレアンヌが授業中に我慢できずに立ち上がると(4枚目の写真、矢印)、直後に破水。すぐに 病院での出産シーンとなる。そして、タイトルが表示される。
  
  
  
  

ある日、ロビーがソフトクリームの移動販売の店主に追いかけられ、逃げている途中、道路にいきなり飛び出し、車が急ブレーキをかけて停まる(1枚目の写真)。「こんなトコで遊びやがって、このアホンダラ! 轢いてたかもしんないんだぞ!」。そう怒鳴りながらトラックを降りてきた男を見て、ロビーは 「パパ?」と訊く。「何だと?」。「僕だよ」。「誰だ?」。「ロビー」〔2人は、ロビーが小さな子供の時に別れたきり会っていない。父親の顔は変わっていないので、ロビーには見分けがついた〕。ロビーは急いで助手席に飛び乗る。「追われてるんだ」(2枚目の写真)。「何かやらかしたのか?」。「仲間と一緒にふざけてたんだ。バンを借りてさ」。「借りた?」。「返すつもりだったけど、エンストしちゃって。仲間はみんな逃げた」。今度は逆にロビーが訊く。「アイルランドに住んでたんじゃないの?」。「そうさ。ダチの仕事でこっちに来てるんだ」〔これは嘘。彼は、ずっと “こっち” に住んでいる〕。今度は、父が息子に訊く。「なんで、マンチェスター訛なんだ?」。「ケイティのパパとマンチェスターに住んでた」。「妹がいるのか?」。「イラつくよ」。「なら、なんでここにいる?」。「ママとテリーは別れた」〔この父とは、もっと前に別れているので、ロビーの母はバツ2〕。「お前、幾つになった?」。「14。なんで一度も会いに来なかったの?」(3枚目の写真)。父は、嘘の言い訳が見つからなかったので、アイルランドのせいにする。
  
  
  

父は、途中でトラックを停めると、「ここで待ってろ。すぐ戻る」と言い、場外馬券場に入って行く〔入口に 「turf accountant」と書いてあるので、ロビーにも、どんな場所かすぐに分かったハズ〕。ロビーはトラックで待っているのを止め、店の中に入っていく。父は、TVの実況を食い入るように見ている。父が馬券を持って行くと、窓口の男が、「今日は あんたに騎手の守護神がついてたに違いない。凄いな」と言うので、かなり儲けたらしい〔しかも、常連だ〕。父は、店から出ながら、ロビーに、「ハッピー・デイだ!」と、満面の笑顔で言う。「いつも勝つの?」。「ああ。負ける時は別だがな」。「ママは、競馬なんてバカしかやらない〔mug's game〕って思ってる」。父は、さっき稼いだ札束をポケットから出し、「そうか? ならこいつ要らんのか?」と訊き、4枚引き抜いて、「取れよ」と言う。「パパが勝ち取ったんだ」。「お前のだ。オレのものは お前のものだ」(1枚目の写真、矢印)〔「オレのものは オレのもの」とは正反対の表現〕。お金をもらったロビーは、トラックに乗った父に 「また会える?」と訊く。「もちろん」。次の場面は、リヴァプールの都心を望む、マージー川沿いの遊歩道のベンチから〔最初のセックスシーンの場所から、3.9キロ上流〕。父は、繰り抜いた食パンの中にフライドポテトを入れ、そこにカレーソースを注ぎ入れる(2枚目の写真)。写真の左端に見える塔のようなものは、1934年の開通当時世界最長だった河底道路トンネル(長3.24km)の換気塔で、高さが64mもある。ロビーは 「僕たちと一緒に暮らせばいいのに」と勧めるが、父は 「そんなチャンスはゼロかそれ以下だ〔from poor to piss-poor〕」と否定的。「お前のママは、絶対オレを入れてくれん」。この台詞の前後で、河岸と そこを通る船が映る(3枚目の写真)。なぜこの写真を選んだかというと、最後の節の3枚目の写真と対比するため〔2枚は全く同じ場所〕
  
  
  

ロビーは、いつか父に会えることを期待して、貴重な写真を1枚だけ持っていた。そして、それを父に渡す。父は、2つに折れたその写真を開いて見てみる(1枚目の写真、矢印)。「僕、この日のことを覚えてる。ちょっとだけ」。そして、まだ小さかった頃のロビーの淡色映像が挿入される(2枚目の写真)。「バナナ・ミルクセーキを飲んだ」。窓の外は、間近に海が見え、父と母が抱き合っている。「僕ら、ホーリーヘッド〔ニュー・ブライトンの約100キロ西〕のカフェにいた。電車で家に帰る前だった」「どうして、僕らを捨てたの?」〔ロビーは、この直後に父と別れ、以来、二度と会っていない〕。「ママは、何も話してないのか?」。「パパにがっかりした。一緒にいたくない、って」(3枚目の写真)。「まあ、そんなトコだ」。「僕は、パパがいてくれた方がいい」。
  
  
  

その後、場面はガラリと変わり、学校の屋内プール。授業は高飛び込み。飛び込み台の上に立っているのは、ロビー(1枚目の写真、矢印)。怖くて立ちすくんでいるロビーに、コーチが 「飛び込むか 降りて来い」と指示する。それでも動かないロビーに、下で待っている男子生徒が、「あいつ、運転〔drive〕も飛び込み〔dive〕もできない!」と、語呂合わせで罵倒する。結局、ロビーは、階段を下りる。次は、学校の運動場のサッカーコート。ロビーはゴールキーパー。試合でなくて1チームでの練習なのでゴールキーパーは暇〔パスが下手なのでゴールキーパーをさせられている?〕。ロビーが、ゴールの前で所在なげにしていると、赤ちゃんの泣き声が聞こえ、レアンヌが “ロビーの息子” を抱いて素通りして行く(2枚目の写真、矢印)。ロビーがサッカーそっちのけでじっと見ていると、頭に向かって制裁球が飛んでくる(3枚目の写真、矢印)〔レアンヌの赤ちゃんが誰の子か、他の生徒が知っているかどうかは最後まで不明〕
  
  
  

翌々日、父は、約束の時間に約束の場所に現れなかった。怒ったロビーは、見当をつけて場外馬券場に行き、その前に停車してあった父のトラックの助手席の窓を叩き割る(1枚目の写真)。その音で、父が店から飛び出てくる。「おい、お前がやったのか?」。「そうさ!」。「何でこんなメチャをする?」。「会うと言ったじゃないか」。「いろいろあって、悪かった。だが、こんなことする必要ないだろ? 直すのに結構かかるんだぞ」。ロビーは、2日前にもらったお札を地面に投げ捨てる。ロビーはそのまま家に向かって歩くが、反省した父は、車で追いつくと、「埋め合わせするから〔make it up to〕」と声をかける(2枚目の写真)。「ヤダ」。「なあ、チャンスをくれよ」。「ヤダと言ったろ。アイルランドに帰れよ。乗りたくない」。「分った。出て行くが、その前に、一つだけさせてくれ」。次のシーンでは、ロビーが運転したトラックが サッカーコートで練習している生徒たちに向かっていく。父は、助手席に伏せているので、ロビーが1人だけで運転しているように見える。ロビーは、「あいつ、運転も飛び込みもできない!」と言った連中に、ちゃんと運転できるところを自慢げに見せる(3枚目の写真)。これで機嫌を直したロビーは、父と仲直りする。
  
  
  

雨が降り出し、父はトラックを海沿いの駐車場に止める。ロビーは、「ママは、パパの何が気に入ったのかな?」と訊く(1枚目の写真)。「ダンスができた。女が好きなものは3つある。その1。ダンスのできる男。その2。話を聞いてくれる男。聞いてなくたって、そのフリしてりゃいいんだ。その3。言われことには、間違ってても、何でもハイハイと賛成する。簡単だろ」。「僕、ダンスできない」。それを聞いた父は、外は雨が降っていても、外に出て、ダンスの基本を教える。それが、オーソドックなものでないことは、2枚目の写真で分かる。いずれにせよ、最後には、2人で仲良くダンスらしきものができるようになる(3枚目の写真)。
  
  
  

翌日、雨が上がり、ロビーがアパートの近くの煉瓦倉庫の上に暇そうに座っていると(1枚目の写真)、そこにレアンヌが赤ちゃんを抱いて通りかかったので、「レアンヌ」と声をかける。「何なのよ?」。「赤ちゃん、抱いていい?」。「ダメ!」。「ほんのちょっとだけ」。「なんで、突然、そんな気になったの? この子の名前すら知らないくせに」。ロビーは 「これでオムツ〔複数形〕を」とコインを1枚出す。「そんなじゃ、1枚も買えない」。「これしかないんだ。お願い」。「抱かせたら、もう構わない?」。「うん」。ロビーは、初めて自分の息子を抱く。「やあ、相棒」。「エリオットよ」。「やあ、エリオット」。「おじいちゃんにちなんで ウィリアム〔愛称はビリー〕って名よ」。「ビリー・エリオット?」(2枚目の写真)〔既紹介のミュージカル映画(2005年から開演中)〕。その時、車の音が聞こえる。レアンヌは、「近寄っちゃダメよ」と言いながら、エリオットを取り戻す。レアンヌが、赤ん坊を抱きながら建物に入って行こうとすると、車から降りた “如何にもワル” の青年が、「あのガキ、何だ?」と訊き、レアンヌは 「クラスの子よ」と答える(3枚目の写真)〔「この子のパパよ」とは言わない〕。ここで、映画の最後まで分からない疑問が残る。なぜ、この青年は、赤ん坊までいるレアンヌの世話をしているのだろう? レアンヌは、この青年ともセックスし、青年はエリオットが自分の子だと思っているのだろうか? しかし、もしそうなら、赤ん坊には青年の姓ジェイムズを付けているハズなので、この仮説も成り立たない。
  
  
  

そのあと、ロビーは場外馬券場で父の賭けたレースを一緒に見ている(1枚目の写真)。結果は完敗。父の後に続いて店を出たロビーの直前を 自転車が無理に通り抜け、ぶつかりそうになる。危険運転の男が通過と同時に残した言葉は、「どけっ!」。危険な思いをしたのはロビーなのに、謝罪の真逆だ。これに 父は怒り、「何、気弱やってる? 追いかけんか!」とロビーを叱る。「なぜ?」。「あのまま行かせる気か?」。「無事だった」。「自分の面倒は自分で見ろ。他に誰もおらん。分かるか? お前一人だ」。父は、ロビーにどのくらい “殴る力” があるか見ようと、自分を殴らせる。最初は、遠慮していたロビーだったが、何度も 「殴れ!」と煽られ、本気で頬を殴ってしまう(2枚目の写真)。この父もいい加減な男で、殴れと言っておきながら本気で殴られると、腹いせに本気でロビーの腹に一発かます(3枚目の写真)。あまりの痛さに、ロビーはしばらくそのままの姿勢で痛みに耐える。父はひたすら謝るが、呆れた男であることに変わりはない。
  
  
  

翌日、ロビーがいつもの煉瓦倉庫の前で待っていても、父のトラックは 一向に現れない(1枚目の写真)。これで、待ちぼうけは2度目だ。前と違うのは、このあとロビーは場外馬券場に行ってみるが、そこにも父はいなかった。いつもの窓口の男に、「パパ、来てました?」と尋ねてみる。「彼なら、川を渡って〔over the water〕家に帰った」。男は、マージー川のつもりで “water” と言ったのだが、これは、「海を渡って」と解釈することもできる。そこで、ロビーは、「もう、アイルランドに帰ったの?」と訊き返す。「アイルランド? リヴァプールだ」。「パパは、アイルランドに住んでる」。「それは君の勘違いだ〔got your wires crossed〕。彼はリヴァプールに住んでる」(2枚目の写真)〔父の嘘がバレる〕。「どのくらい前から?」。「何年も」。父に失望したロビーは、アパートに戻り、サンドバッグに怒りをぶつける〔前日のシーンで、ロビーが父の頬に一発お見舞いできたのは、いつもサンドバッグを叩いているから〕。その後、海岸まで行ったロビーは、アイルランドの方をじっと見つめる(3枚目の写真)。すると、ロビーが頭の中で空想した映像が映る。住宅街の歩道を歩いていたロビーが、駐車してあった車の助手席の窓を叩き割り、中に入ると、アパートから出てきた父を車で撥ねるという映像だ。これは、ロビーの強い怒りを示している。
  
  
  

空想は、車の音で終わる。ロビーが振り返ると、それは、先日レアンヌと一緒にビルに入って行った青年だった。彼は、車を停めると、エリオットを入れたベビーバウンサーを助手席から取り出して路上に置く。そして、泣いているエリオットに向かって 「うるさい!」と怒鳴ると、バウンサーを持ってトイレに入って行く(1枚目の写真)。そして、トイレのタイルの上にバウンサーをドンと置くと、小便を始める。そこに ロビーが入ってきて 「今度この子に触ってみろ、殺してやる!」と怒鳴ると、背中をドンと押す。男は、振り返ると 「ふざけんなよ」とロビーを突き飛ばし、それに対し、ロビーは何度も突き返す。そのうち、男は本気で怒り出し、拳銃を取り出す(2枚目の写真、矢印は拳銃)。そして、拳銃の発射音。ロビーが拳銃を持っていた訳ではないが、結果的に負傷したのは男の方だった(3枚目の写真)。ロビーは、エリオットの入ったバウンサーを持ってトイレから逃げ出すと、男の車に乗って逃げる。
  
  
  

エリオットは助手席で泣き続けるが、ロビーは、さっきの男のように怒鳴ることなく、あやしながら運転を続ける(1枚目の写真)。そして、燃料タンクが空になったことを示すメーターが映り、その直後にロータリーの道路標識が映る(2枚目の写真の右端の黄枠内)。この標識は、2枚目全体のグーグルの航空写真の右下の●印の位置に立っていて、矢印の方向から見ている。その先にあるのがダブル・ロータリーで、航空写真では、黄色のギザギザの枠内に ごく小さな灰色の丸が2つ斜めに並んでいるのが見える。こんなに小さく表示したのは、写真の左上にあるホーリーヘッド〔父が家族を捨てた場所/ロビーはここに行きたかった〕と一緒に表示したかったから。なお、リヴァプールは、右下隅から直線距離で東約100キロの位置にある〔なぜ、こんな場所のはっきり分かる標識を映したのだろう? ロビーはリヴァプール方面から来たので、標識を見る位置は逆でないとおかしい〕。ロビーは、ガソリンのなくなった車を、誰も来ないような道に乗り捨てる(3枚目の写真)。そして、エリオットを肩にかけると(4枚目の写真)、育児用品の入ったバッグを持って歩き始める。
  
  
  
  

男から通報を受けた警察は、まずロビーの母のアパートを訪れる。ヒル警部〔DCI〕がマッケンジー巡査〔DC〕を伴ってロビーのアパートを訪れ、エリオットとロビーの失踪について捜査中だと告げる(1枚目の写真)。家の中で話された内容は不明。2人は、ロビーの父のアパートも訪れる。父は、「あいつに子供がいたなんて」と驚く。「あなたの前の奥さんは、ロビーがどこに行ったか、ヒントになるようなことを、あなたが聞いておられるかもと」。「何も聞いてません」(2枚目の写真)。しかし、ロビーの父には ちゃんと心当たりがあった。それは、ロビーが見せた写真の場所、ホーリーヘッドだ。そのロビーは、ホーリーヘッドを目指して田舎道をひたすら歩き続ける〔道標の場所からなら、直線距離で僅か7キロ〕
  
  
  

ロビーは、砂浜に出る(1枚目の写真)。1枚前の写真とはえらく風景が違うが、どこでロケしたにせよ、ホーリーヘッドの町の手前にはPenrhos海岸という砂浜が実際に存在する(2枚目のグーグルの航空写真、左上はホーリーヘッドの町)。ロビーは砂浜に放置されていたキャンピングカーに目を留め、中に入り、泣き止まないエリオットにミルクを飲ませてやろうとする(3・4枚目の写真)。しかし、粉ミルクの配合が悪かったのか、温度が適切でなかったのか、エリオットは飲んでくれない。
  
  
  
  

どうしようもなくなったロビーは頭を抱えて悩む(1枚目の写真)。そして、自分にはエリオットの面倒を見れないと思い込み、赤ちゃんをキャンピングカーに残したまま、走って逃げ出す。そして、エリオットが辿り着いた先が2枚目の写真の場所。この場所は、3枚目のグーグル・ストリートビューのLlandudno(スランディドノ)という観光地。ただし、ホーリーヘッドの東50キロにあるので、実際にここまで行けたハズはなく、見栄えがいいので選ばれただけのロケ地。ロビーは、この瀟洒な休憩所の前で悩みに悩み、自分が間違っていたことに気付く。そして、キャンピングカーに戻ると、疲れて眠っていたエリオットを撫で、「ごめんよ」と謝る(4枚目の写真)。ロビーが 父親としての責任感と愛に目覚めた瞬間だ。
  
  
  
  

その夜、ロビーはキャンピングカーで寝る。あくる日、ロビーの父は、トラックの中で朝刊に目を通す。そこには、「14歳の生徒、赤ちゃんを連れて逃走」と大見出しが踊り、ロビーの顔写真も載っている(1枚目の写真)。ロビーは、海岸の草むらの中で、エリオットに、「フェリーに乗ってアイルランドに行こうな」と語りかける。「ここより すべてがクールだし、きっと安全だ」。そのあと、海岸のベンチにエリオットを寝かせると、オムツを替えようとする。ウンチで汚れたオムツを見たロビーは 思わず顔を背けて、鼻を覆って臭気を防ぐ(2枚目の写真)。でも、オムツは替えなくてはならないので、我慢してオモツを外す。「何だこれ、彼女、何を食べさせたんだ?」。そう言いながら、汚れたオムツを脇に置き、汚れを拭き取り(3枚目の写真)、ベビーパウダーを振りかけ、新しい紙オムツを付ける。ロビーは、もう立派なパパだ。
  
  
  

ロビーは、海岸から離れ、一軒の農家に向かう(1枚目の写真)。そして、納屋の2階に忍び込むと、藁の中にエリオットを寝せ(2枚目の写真)、自分も疲れて眠ってしまう。しばらくして、人の気配がしたのでロビーが目を覚ますと、階段の所に1人の二十を過ぎた女性が立ってこちらを見ていた。「マズい。眠っちゃった」(3枚目の写真)「でも、僕 何も悪いことしてないよ。どうしてもちょっと眠りたかったんだ。ここ、あなたの農場?」。何を言っても返事はない。「あなたの名前は?」。黙ったまま。「ウェールズ語なの? 僕の言葉分からない? なぜ、何も言わないの?」。彼女は、相変わらず黙っているが、納屋の外で 「ニア」と呼ぶ声が聞こえると、急いで階段を降りて行く。ロビーが、窓の隙間から様子を窺っていると、ニアと呼ばれた女性が、太った父親に向かって走って行く。そこでも、彼女は、一言も口をきかない。
  
  
  

ロビーが納屋でエリオットを抱いていると、ニアが再び階段を上がってくる。手には、ミルクと人形が(1枚目の写真)。ニアは、それを床に置くと、戻って行こうとする。ロビーは 「ありがとう」とお礼を言ったあとで、「ニアなの?」と訊く。ニアは頷く。「この子はエリオット。僕の息子だ」(2枚目の写真)。この2人の関係は、ニアにとって衝撃だっただろう〔兄弟かと思っていたら、親子とは〕。「この子のママの代わりに世話してるんだ。彼女、具合が悪いから。僕がここにいるって、告口〔let on〕しないよね?」。ニアは、先に立って、ロビーを母屋に連れて行く〔父は外出中〕。そして、ロビーとエリオットをお風呂に入れる。その際のロビーとエリオットは、まさに親子だ(3枚目の写真)〔14歳の父親という事実を忘れさせる、ごく平和で温かな光景〕
  
  
  

ロビーは服を着て エリオットを抱いて納屋に戻りかけるが、おしゃぶりを忘れてきたことを思い出し、もう一度母屋に入って行く。すると、お風呂に入ったニアが歌っているのを聞いてしまう。あとで、ニアが納屋に来た時、ロビーは 「聞いちゃった。歌ってたね」と言う(1枚目の写真)。それでも、ニアは何も言わない。「なぜ、話せないフリをしてるの? お願い、ウェールズ語で何か言って。ののしり言葉〔swear words〕、いくつか教えてよ」。この変な要望に、全緘黙(かんもく)症〔家族も含めて、すべての場面において話せなくなる精神障害〕のニアが、何年かぶりに人前で初めて口をきく。「カキ〔Cachgi〕」(2枚目の写真)。「それ何?」。「犬の糞、弱虫」。「他には?」。「クッコイン〔Coc oen〕。子羊のチンポ、とんま」。このあと、エリオットを連れたロビーとニアは野原に出て行き、普通に話し合う。ニア:「あんた、エリオットのママと、どんな感じだった?」。「どんな感じって?」。「分かるでしょ、セックスよ」。「ただのセックス」(3枚目の写真)。「やる気なかったの? 愛してたんでしょ?」。「正直言って、好きだったかどうかも分かんない」。「好きな人とやりたくなかったの?」。「もし、そんな人に会ってたら」。
  
  
  

その頃、父は、ホーリーヘッドの西にある断崖に立ち〔ロケ地がどこかは不明だが、この町の西に似たような断崖があることは事実〕、ロビーが持っていたのと同じ写真をかざして、同じ場所かどうか確かめている(1枚目の写真、矢印)。2枚目にその写真を示すが、この写真が、①ロビーから渡されたものなのか、②父が持っていたもう1枚の写真なのかは分からない。ただ、紹介は省いたが、少し前に、父が、セロテープで破いた写真を張り付ける場面がある。①の場合なら、破る理由がないので、②の可能性が高い。一方、母屋に戻ったニナは、エリオットと一緒にベッドに横になっているロビーに、2つの話をする。(a)ニナはネイサンからの連絡を待っている。少し年上だけど、彼女には、男性と話す機会が他にない。父が禁じているからで、ニナを子ども扱いし、一人で農場を離れることを許さない。その次の話はもっと深刻だ。(b)バリー叔父から、もし誰かに話したら、父は死ぬだろうと脅された。母が死んだのも、ニナの行いのせい。12歳の誕生日の日、父は、叔父を捕まえ、以来 叔父の姿を見たこともないし、父は、叔父の名前を一切口にしない(3枚目の写真)。12歳のニナは、叔父によって妊娠させられた〔ニナが全緘黙症になったのは、その時から?〕。その時、ニナの父が戻ってくる音がしたので、ロビーはエリオットを連れて納屋に戻る。
  
  
  

夜になり、納屋ではエリオットが泣き出す。ライフル銃の手入れをしていたニナの父は、その声を聞きつける(1枚目の写真)。そして、すぐに納屋に向かう。ニナも心配なので後を追う。父が納屋に入ってきた時、ロビーとエリオットは逃げ出した後だった。父が、納屋の2階を調べに階段を上がって行くと、ニナは下に落ちていたおしゃぶりを拾って隠す。戻って来た父は、「猫に違いない」と不問にする。その頃、ロビーは、エリオットを抱いたまま、暗い野原をボート〔日中、ニナと話していた場所〕に向かって歩いていた(2枚目の写真)。ボートには覆いがかけてあるので、中に潜り込めば、安全に夜を過ごすことができるからだ。そして、翌朝になり、ロビーは覆いをめくると、エリオットを抱いて立ち上がる(3枚目の写真)。
  
  
  

ロビーが、上半身裸になって 近くの池で顔と体を洗っていると(1枚目の写真)、「賭けてもいいわ。耳の後ろ洗ってないでしょ?」とニナが声をかける。そして、「これ、パパの缶から持って来た」と言って札束を見せる。さらに、「安心して。エリオット、見ててあげる」。草の上に敷いたビニールシートの上に座ったニナが、エリオットに歌いかけて あやす様子が映る。しかし、ロビーが池から這い上がってくると、そこにはエリオットはいなかった。「どこなの?」。「安全よ」。「どこ?」。ニナはロビーの両手を取ると、「大丈夫よ」と言う。「何かの遊び?」。「私のためにしてくれたら、あんたのためにしてあげる」。「何を?」。ニナはいきなり服を脱ぎ始める(2枚目の写真)。「何してるの?」。「あんな奴と一度だけ、なんて嫌なの」。「ニナ、エリオットがどこなのか言ってよ」。「まだダメ。まずやってよ、そしたら返してあげる。それに、あんたの居場所は内緒にするから」。「最初から知ってたの?」。「警察が来たの。あなたを救えるのは私だけ」。「エリオットはどこ?」。「お願い。私のために」。そして、草むらの中での控え目なセックスシーン(3枚目の写真)。しかし、ロビーはそんな気になれない。「もっと頑張って」。「無理だ」、「お願い、ロビー、頑張り続けて」。「できない。エリオットの場所を教えてよ。エリオットが欲しいんだ」。ニナは、この言葉であきらめる。
  
  
  

しかし、ニナがエリオットを置いて来たと思う場所に行っても、エリオットはいない(1枚目の写真)。そこで、ロビーは 背丈もあるアシの茂みの中を必死に捜し回る(2枚目の写真)〔映像は美しい〕。幸い、エリオットが泣き出し、ロビーがいち早く駆け付け、バスケットから抱き上げる(3枚目の写真)〔バスケットの中に入ったままなので、ニナが場所を間違えただけ〕。「もう大丈夫。パパが来たからな」。
  
  
  

2人は、並んで草むらに座る。ロビー:「あなたのせいじゃない。あなたには、まだ準備ができてなかったんだ。でも、ここままじゃ良くない。僕たち、まだ友だちだよね」と声をかける(1枚目の写真)。ニナは頷いたように見える。「僕のためにしてくれる?」。「何を?」。「まず約束して」。「何かも 分からないのよ」。「僕を信じて」。ニナが頷く。「なら、約束して」。「約束する」。「パパに口をきいてあげるんだ」。「代わりに、一緒に行っちゃダメ?」。ロビーは断る。「嘘をついて、アイルランドに一緒に行こうって言うことはできるけど、ホーリーヘッド〔ダブリン行きのフェリーが出る〕で捨てちゃうよ」。その結果、ロビーが隠れて見守る前で(2枚目の写真)、ニナは父に寄って行くと、「パパ」と声をかける。作業をしていた父の手が止まり、娘を思い切り抱きしめる(3枚目の写真)。
  
  
  

ロビーの父は、ホーリーヘッドのカフェの、以前、息子が座っていた席に陣取り、ロビーが現われないかを待っている。すると、TVが 「3日前に6ヶ月になる息子を誘拐した10代の少年は、盗まれた車が今朝Prestatyn(プレタティン)で見つかったことから、北ウェールズのどこかにいるとみなしています。14歳のロバート・ミュランは、19歳のスティーヴン・ジェイムズを撃ち重傷を負わせた後、赤ちゃんのエリオットと一緒に ニュー・ブライトンから姿を消しました。警察は、ミュランが武装している可能性があり、近づくなと警告しています」と言っている。このニュースには、明らかな間違いと、おかしな点が含まれている。致命的な点は、Prestatynという地名。燃料切れのランプが点いた時に見えた道路標識〔前に地図付きで紹介〕の東76キロ〔ホーリーヘッドの逆方向〕にある町だ。“ガソリン切れの車に誰かがガソリンを入れ、Prestatynまで行って乗り捨てた” というあり得ない状況を除けば、こんなことが起きるハズがない〔脚本ミス〕。武器携帯については、ジェイムズを撃った銃は、撃たれたジェイムズのお尻の下にあるシーンがあるので、ロビーが武装のしている可能性はゼロ。だから、この部分も納得できない。それに、「ジェイムズを撃ち」という表現も、銃を持っていたのはジェイムズ本人なので、誤射による負傷のハズ。ジェイムズが嘘をついているとしか思えない。それを一方的に信じる警察も大したことはない。場面は変わり、ロビーがエリオットを抱いて公然とバスに乗っている。TVや新聞で顔まで公開されているのに、誰も気付かないのも変だ。ロビーは、ホーリーヘッドのカフェに入って “昔 座った席” に行き、窓の外を眺める。すると、以前紹介した “バナナ・ミルクセーキを飲んでいる幼いロビー” の映像が、蘇った記憶として再度映される。窓の外では、父と母が話し合い、抱き合う。父は、2人を駅まで見送って電車に乗せるが、自分は電車に乗らない。過去を思い出していると、ウェイトレスが来て注文を訊く。バナナ・ミルクセーキを頼むと(2枚目の写真)、機械が壊れていると言われる。別のテーブルの後片付けに行ったウェイトレスは、残された新聞を見て 少年がロビーだと気付き、すぐに警察に連絡する(3枚目の写真)。
  
  
  

ロビーはフェリー乗り場に行こうとするが、警備が厳重なので諦める。代わりに向かったのが、町から離れた崖〔それは、たまたま、昔、父と一緒に写真を撮った崖でもあった〕。ロビーは崖沿いに次第に高度を上げていく(1枚目の写真)。ロビーが泣き出したエリオットに、「どこかでボートを見つけような」と話していると、急に父が現われる(2枚目の写真)。「どの新聞にも出てるぞ」。「あんたが来なかったから、こんなことになったんだ」。「そうだが、まさか 赤ん坊を盗んで逃亡するなんて、思わんだろ」。「赤ん坊じゃない、僕の息子だ」。「それでも、誘拐には変わらん。サツに追われてるぞ」。「何で、ここにいると分かった?」。父は写真を見せようとするが、ロビーはそれを投げ捨てる。パトカーのサイレンが聞こえる。ロビーは足を速める。「ロビー、何をする気だ?」。「あんたが決してしなかったこと… アイルランドに行くんだ。僕とエリオットで。僕があんたからもらえなかったもの〔愛〕を、エリオットにあげるために」。父は、アイルランドにいたくなかった理由を話す。それは、「俺の親爺は、毎晩酔って〔bladdered〕帰ってくると、お袋を殴った〔batter〕」というもの。それに対しロビーは、「あんたの親爺は酔っ払い、あんたはギャンブル、どっちも同じだ。人を傷つける」と断じる(3枚目の写真)。
  
  
  

パトカーがすぐ近くまでやってくる(1枚目の写真)。ロビーは、道路を離れ、父親の制止を振り切り、エリオットを抱えて断崖の縁まで行く(2枚目の写真)。「この子は、僕の息子だ。誰にも渡さない。僕は、パパなんだ」。「バカ言うな。どうする気だ? 飛び降りるのか? できっこない!」。「どうして? 自分のことを考えてみろよ。みんな、あんたを責めるだろ?」。「どうしても飛び降りるなら、俺がやる」。「なら、やってみろよ」。父は、凍り付いたように動かない。「ほら、口だけだ」。父は、崖っぷちまで行き、下を覗く。そして、「くそっ! 俺には、こんなこともできん!」と、その場に座り込み、自分自身を罵倒する。そして、泣きながら懇願する。「頼む… もう一度チャンスをくれ… 俺にも まともなことができると証明させてくれ… お前のパパになってみせる。ロビー、頼む、クソ親爺じゃないと言えるチャンスをくれ。頼む、お願いだ」(3枚目の写真)。
  
  
  

それを聞いたロビーは、エリオットと額を合わせ、「じゃあな、エリオット。ママのトコに戻れ」と言うと、岩の上に座り込んだ父に向かって、「立て!」と命じる。そして、「この子を、返してやれ」と言いつつ、エリオットを父に渡す(1枚目の写真)。「オムツも替えろよ」。父がエリオットを抱くと、ロビーは父に 「ちゃんとやれよ〔Do summat〕」と言い、笑顔で 「じゃあな、エリオット」と別れの言葉。そして、崖の下の岩と海を見る。ここで画面は真っ暗に。そして、映画の冒頭の独白。「溺死する時には、走馬灯のように一生を見ると言われてるけど、僕は違った。僕は、他人の人生を見た。僕の息子のエリオットの」。ここで、場面は、再び、マージー川沿いの遊歩道のベンチに。ただし、そこにいるのはロビーと父ではなく、エリオットと大きくなったロビー。以前の同じようなシーンと意図的に似せてある。エンドクレジットにも、配役として、「Older Robbie」「Older Elliot」と書いてあるので、これが10数年後の親子であることは確か。しかし、ロビーが生き残ってこうして息子と遊んでいるかどうかは分からない。ロビーが溺死する前に見た空想の世界かもしれないからだ。どの映画評を見ても、このラストには不満が溢れている。
  
  
  

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