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First Dog ファースト・ドッグ/大統領のわんちゃん

アメリカ映画 (2010)

典型的な 子供向きファミリー映画。そして、これほどのハッピーエンドは 如何なる映画でもあり得ないだろう。途中、映画の設定におかしなところもあるが、終わり良ければすべて良しで、家族で観るには適しているのかも。日本では、劇場公開されず、DVDが発売されただけ。えらく短い解説だが、書くことがあまりない。そうそう、地図上の複数ポイントに写真を対応させたのは、今回が初めて。htmlのいい勉強になった。

ダニーは、自宅が火事になった時、ドアを閉めて寝ていたせいで助かったにもかかわらず、逆に、そのせいで火災に気付くのが遅れ、家族を焼死させてしまったことで、大きなトラウマを抱え込んでしまった少年。孤児として亜預かってくれたのが、政府からの補助金でフォスターホームを経営するエンジェルさん。しかし、ダニーは、天使のように優しいエンジェルさんの元でも、自ら作った壁の中に閉じこもっているので、養子としての引き取り手が現われない。そんなある日、ダニーの人生を変えたのが、偶然に出会った1匹の甲斐犬、テディ。大統領の愛犬だが、他州での狙撃未遂事件の後、行方が分からなくなってしまった犬だ。大統領は、混乱を恐れてマスコミに流さなかったので、テディの失踪を知る者はいない。ダニーは、テディの首輪から犬の名前を知り、電話番号がホワイトハウスだったのと、過去のニュース資料で、大統領の犬とそっくりなことから、自分のところに来たテディが大統領の犬だと確信する。そして、アメリカ西海岸にあるフォスターホームから、東海岸にあるホワイトハウスまで、自分1人の力でテディを帰しに行こう決心する…

ダニーを演じるのは、ジョン=ポール・ハワード(John-Paul Howard)。1999年2月17日生まれ。映画の撮影日は不明だが、2010年の公開なので、撮影時10 もしくは 11歳。これが映画初出演で主演。演技はまあまあだったのに、その後の子役時代は端役ばかりで可哀想。

あらすじ

映画の冒頭、大統領と、甲斐犬のテディがじゃれ合うシーンがある。大統領役は、あのエリック・ロバーツ。製作中も含めると638本もの映画・TVに出演している俳優だが、そのイメージは、アカデミー賞で1回だけノミネート(助演男優賞)された『暴走機関車』(1985)での脱獄犯や、この映画の2年前の作品『ダークナイト』(2008)での暗黒街のリーダーのように、悪役が多く、「え? 彼が大統領?」と、思わせる。そして、場面は、「エンジェルのベッド&ブレクファースト」「空室なし」という看板の掲げられたアメリカ風の一軒家に変わる〔エンジェンは、天使のangelではなく、Angell〕。家の中では、食卓に着いた5人の10歳以下の子供たちが、優しそうな中年のエンジェルさんと遊んでいる。その前面に、一人寂しげな顔で座っているのが、主人公のダニー(1枚目の写真)。そこに郵便配達がやってきて、小切手の入った封筒を渡す。「BBを再開したのですか?」。「いいえ、今は、里子たちが住んでるのよ」。このことから、この家がフォスターホームに替わったことが分かる。次のシーンでは、さっきの子供たちが芝生の上でボールを投げ合って遊んでいても、ダニーは2階の部屋から見ているだけ(2枚目の写真)。背後に置いてあるTVでは、オハイオ州までやってきた大統領を、人々が歓迎している様子が映っている。その大統領専用車の中でも、彼はテディと一緒に座っている。映画では、少し後のシーンになるが、同じような内容なので、先に紹介すると、エンジェルさんのフォスターホームを、養子を探しにきた夫婦が訪れる。父親が、「あの、すきっ歯の子は?」と エンジェルさんに訊く。「すきっ歯?」。「この前伺った時、隅っこで おとなしくしてた子ですよ」。「ああ、ダニーのことですね」。母親が 「あの子はイヤだわ。おとなし過ぎるし、感情がまるでないみたい」。ダニーは、それを階段のところで聞いている(3枚目の写真)。エンジェルさんは、「いいえ、ダニーはとてもいい子なんですよ。ただ、悲しい目に遭って苦しんでいるんです」。
  
  
  

大統領が訪れたのは、彼の名を冠した学校の開校式。演壇に立ってスピーチする大統領の前には大勢の群衆が。忠実なテディは、大統領が専用車から出る時も、先に出て安全を確かめていたが、ここでも演壇の前に座って監視している(1枚目の写真、矢印)。スピーチが終わり、大統領が専用車のドアを開けて手を振っていると、急にテディが吠え出す。大統領が、「どうかしたのか?」とテディの方に屈むと、間一髪で、銃撃から逃れられる(2枚目の写真)。現場は大騒ぎとなり、大統領を乗せた専用車は すぐにその場を立ち去る。可哀想なのは、その場に取り残されてしまったテディ。誰もいなくなった壇上で待っていても、迎えに来る者はいない(3枚目の写真、矢印)。
  
  
  

何時間も待った後、お腹が空いたテディは、食べ物を探しに行く。その頃、ワシントンに向かう専用機内では、大統領が、電話で、「どれだけ時間がかかっても構わん。君はテディが見つかるまでそこにいろ」と部下に命じる。同乗していたファーストレディは、「なぜ マスコミに公表しないの? 彼ら、大はしゃぎするわよ」と、当然の質問をする。大統領の返事は、「大勢の国民が見つけたと主張し、最悪、身代金を要求されるかもしれない」と、予想外の慎重さ。翌朝になり、テディは偶然見つけたスーパーに入って行く。入口には、「犬にはリードを付けて下さい」と書かれている。テディは、「ドッグフード・バー/1ポンド〔450グラム〕4.29ドル〔当時のレートで350円〕」と書かれた下に10種類ほどのドッグフードが “食べ放題” になっている場所で少し食べてみるが、お気に召さなかったようで、店内を歩き回る。テディは、いつもヌイグルミで遊んでいたので、1つ咥えると、見つけた店員に追いかけられる。ヌイグルミを捨て、そのまま裏口から倉庫に入り、その先に停めてあったトラックに乗り込む(1枚目の写真、矢印)。トラックは、その先 延々と走り続け、カリフォルニア州に入る。トラックが倉庫に着いてリアドアを開けると、中からドッグフードが溢れ出す。トラックの積み荷はドッグフードの袋で、テディは中に閉じ込められていた間、袋を破っては、中味を食べ続けていたのだ。2人の係員があっけにとられる中を、テディはスロープを通って足早に逃げ去る(2枚目の写真)。その頃、ダニーは エンジェルさんの家の近くにある川で釣りをしている。木の枝で作った釣り竿に1匹の魚がかかる。ダニーは、それを持って来たバケツに入れる。そして、2匹目に挑戦していると、隠れて見ていたテディがやって来て、バケツに顔を突っ込む(3枚目の写真)。ダニーがそれに気付くと、テディは魚を咥えて逃げ出す。
  
  
  

夜になり、外は雷雨。ダニーが、ベッドで服を着たまま横になっていると、外で犬がしつこく吠えている。ダニーは、何だろうと思って庭に出ていく。すると、帯状の低いコンクリートの上に魚が1匹置いてあり、その横で さっきの犬がじっとダニーを見ている。ダニーは、置いてあった魚を手に取る(1枚目の写真)〔テディが食べずに返しにきたのか、どうにかして、1匹捕まえ、お詫びに持ってきたのかは不明〕。夜もふけた深夜2時過ぎに、テディは 掃き出し窓を横にずらして家の中に入り、階段を上がってダニーの部屋に入って行く。そして、パジャマに着かえて眠っているダニーの頬をペロペロ舐める。目を覚ましたダニーは、「どうやって、入って来たの?」と優しく訊くと、スタンドを点け、ずぶ濡れになった首輪を外す。首輪には、「テディ」と名前が書いてある。ダニーは、「君の飼い主は誰かな?」と、テディに話しかける(2枚目の写真)。そして、こっそり1階のキッチンに下りて行くと、冷蔵庫から食べ物を出してテディに食べさせる(3枚目の写真)。そのあと、2階に戻ったダニーは、ベッドにテディを入れて一緒に寝る。
  
  
  

朝になり、エンジェルさんが、「ダニー、起きなさい。毎朝、そんなんじゃダメよ。今日は、学校がある日なんだから。ほら、急いで」と注意して、出て行く。ダニーは全く起きようとしないが、テディが毛布を引っ張って起こそうとする。ダニーとテディは毛布を引っ張り合い、テディが離した拍子にダニーは勢い余ってベッドから転落する。その音で、エンジェルさんが見上げる(1枚目の写真)〔あまり意味のないシーンだが、エンジェル風フォスターホームの雰囲気がよく分かるので〕。次は、スクールバスの中。小さな籠に入った小鳥を学校に持って行こうとした少女が、バスの運転手から動物は乗せられないと言われ、何とかならないかと頼んでいる。その隙に、テディはダニーの後をつけてさっと乗り込み、ダニーの横に座る(2枚目の写真)。それを告げ口するような子はいない。学校の教室は外廊下なので、教室の入口で、ダニーは 「ここで、待ってるんだ」と言って(3枚目の写真)、1人で中に入って行く。
  
  
  

しかし、なぜかドアを閉めて行かなかったので、テディは教室の中に入って行き、ダニーの横で止まらず、真っ直ぐ教壇に向かう。生徒達は、全員が立って “朝の決まり文句” を全員で唱えていたが、犬が入って来たのを見て、思わず笑い声が起きる。テディは、後脚で立ち上がると、教壇の上に置いてあったリンゴをじっと見る(1・2枚目の写真、矢印)。再び笑い声。教師は、ある意味 “神聖” な文言の最中に笑い声が起きたので、不機嫌だ。生徒達を座らせて、ふと教壇の上を見ると、リンゴがなくなっている。「教室の中で盗むなんてもっての他です」(3枚目の写真)。教師は、「先生が、目を閉じて5つ数えますから、目を開けるまでに、リンゴを戻しましょうね」と言うと、カウントダウンを始める。そして、目を開けると、テディの顔とリンゴの両方が見える。3度目の笑い声。「誰の犬ですか?」。ダニーは、恐る恐る手を上げる。そして、その直後のシーンでは、“2人” 揃って、校長室の前の廊下のイスに座っている〔テディは、イスの上〕
  
  
  

その夜、ダニーはテディの首輪の名札に書いてあった電話番号に掛けてみる。すると、ホワイトハウスが出たので、怖くなってすぐに切る。ダニーは、もう一度 名札を見て考える(1枚目の写真、矢印)。名札の表にはアメリカ国旗が描かれている。ひょっとしたらと思ったダニーは、翌日 学校の図書館に行き、大統領の写真を検索する。そこに、クラスの女の子がやってきて、「これ、あなたの犬?」と訊く。「うん」。そして、テディには、「外で待ってろと言ったろ」と注意する。女の子は、パソコンの画面の “大統領の犬” を見て、「ねえ、あなたの犬と、そっくりじゃない」と言う。2つ目の写真は、もっとよく似ている。「ウッドロフ大統領の犬みたい。ファースト・ドッグね」(2枚目の写真)。「この犬だと思う」。「どうやって見つけたの?」。「僕じゃない。あっちが来たんだ」。そして、ハソコンの写真にそっくりのテディの顔が映る(3枚目の写真)。
  
  
  

その夜、ダニーにお休みを言いに来たエンジェルさんに、「もし、誰か他の人の物を見つけたら、あなたならどうする?」と訊く(1枚目の写真)。「私なら返すわ」。「それが 正しいことだよね?」。「そうよ。何か、あなたのものじゃない物を見つけたの?」。「そうみたい」。「もし、それが誰のものか分かっているなら、返さないといけないわ」。「分かった。ありがとう」。深夜になり、ダニーはまたキッチンにテディを連れて行き、冷蔵庫の中を探して、テディに食べさせる(2枚目の写真)。すると、エンジェルさんの部屋のドアの音がする。ダニーは、とっさに食洗器の扉を開け、テディを中に隠す。エンジェルさんは、「こんな時間に何してるの?」と訊く。「喉が渇いちゃって」。それを聞いたエンジェルさんは、少量のミルクをダニーに渡すが、その時、ダニーの背後の食洗器の中で音がする。その後のダニーの様子が如何にも怪しかったので、エンジェルさんは食洗器のスイッチを入れようとする。ダニーは必死に止め、エンジェルさんが扉を開けると、中にはテディがいた(3枚目の写真)。「天使」に近い名前だけあって、エンジェルさんは、ダニーを叱らない。「校長先生から電話があったの。テディのことは知ってるわよ」と言い、犬の存在を受け入れる。そのあと、フォスターホームの子供たちが テディと楽しく遊ぶシーンが入る。
  
  
  

テディを帰すことを本気に考えたダニーは、勇気を持って もう一度ホワイトハウスに電話する。対応に出た交換手のおばさんは、ダニーが 「大統領に話したいの。お願いします」と頼む(1枚目の写真)。ダニーのフル・ネームを聞いた交換手は、相手が小さな子なので、「大統領に、犬を預かってると伝えてもらえません?」。交換手は、全く本気にしないので、しばらく相談しているフリをした後、会議中だと嘘を付く。ダニーが、わざわざ電話番号を教えると、市外局番を聞いた交換手は、カリフォルニアの番号なので、「すごく遠いんですね〔ロスだとすれば、3600キロ以上離れている〕。大統領のわんちゃんのおウチは、ワシントンなんですよ」と言い、問答無用で切る〔疑問が2つ。①犬はオハイオ州でいなくなった、②大統領は、マスコミに知らせることは拒否したが、テディの名札を見て、直接電話をかけてくるケースまでは想定していなかった(想定していれば、このような電話には最優先で対応させたであろう)。大統領の、危機管理や愛犬意識は、これほどお粗末なことがあるのだろうか?〕。ダニーは、学校から帰った後、庭の手入れをしているエンジェルさんに、「大統領から、電話なかった?」と訊く。エンジェルさんは、あり得ない質問にも、調子を合わせて、「そんな電話、覚えてないわね」。それを聞いたダニーは、「旅行したいって言ったら、どう答えるの?」と言い出す。「旅行? どんな素敵な場所?」。「ホワイトハウス」。エンジェルさんが理由を訊くと、ダニーは、テディが大統領の犬だから、帰しにいかないとと答える。「大統領?」。「アメリカの」(2枚目の写真)。エンジェルさんは、大統領が犬を失くしたら心配して探すから、ニュースで流すハズだと言って ダニーの “とんでもない考え” を否定する。夜になり、ベッドで “エンジェルさん宛の書き置き” を書いたダニーは、テディを連れてフォスターホームを出て行く(3枚目の写真)。
  
  
  

ダニーは、事前に、図書館でテディが大統領の犬だと言った少女に相談していて、少女はそれを兄に話し、兄は、「大統領の雑種とダチだそうだな。今夜、お抱え運転手になってやる」と言う〔雑種と言うのは失礼で、甲斐犬は 山梨県土着の国の天然記念物〕。ダニーが乗せられたのは、小型のキャンピングカー。運転は、少女の兄がしているが、後ろには同年代の男性2人と女性2人が乗っている。ダニーが、「それで、ホワイトハウスに着くまで、どのくらいかかるの?」と訊くと、隣の女性が、「ホワイトハウス、ワシントンの?」と意外そうに訊く。「うん」。反対隣の男性が、「俺たち、ワシントンには行かない。シン・シティ〔罪の街=ラスベガスの俗称〕に行くんだ」。戸惑うダニーに、もう一人の女性が、「ラスベガスに行くの。ワシントンは もっとずっと遠くよ」と教える(1枚目の写真)〔ロス~ベガスの直線距離は約360キロ。ロス~ワシントンのちょうど10分の1〕。「アンバー〔ダニーを助けた少女〕は、あなたたち ニューヨークに行くんだと言ってた。だから、途中で降りればいいって」。「ラスベガスのニューヨーク・ニューヨークってホテルに行くんだ」〔実在する4つ星(最高級は5つ星)ホテル/アンバーの勘違い〕。一方、フォスターホームのエンジェルさんは、深夜遅くにケーキのつまみ食いにキッチンに下りてきて、ボードにピンで刺してある 「エンジェルさんへ」と書かれた紙に気付く。そこには、「テディを家に連れて行きます。こうすべきだと思います」と書いてあった(2枚目の写真)。車の中では、運転しながら “アンバーの兄” は、女性の1人がスマホを操作していると、そこに、「俺のこと好きだよな」と言うメールを送る。それを見た女性は、「ブランドン、違うわ!」と大きな声で否定。ブランドンは、女性の方を振り返って、「そりゃそうさ」〔“You wish” は「そんなの起きないよ」という意味〕と悔し紛れに冷やかす。おかげで、ハンドル操作を誤り、キャンピングカーは、インターステート15号線上で横転する(3枚目の写真)。
  
  
  

中から出て来た5人は、誰が悪いかでケンカを始める。最後に、テディを抱いて出て来たダニーは、争いを無視して先に進む。事故が起きたのが、ラスベガスの直前だとしても、次のシーンの場所までは18キロある。時速4キロで歩いても4時間半だ。夜10時にロスを出たとして、ベガスまで4時間。そこから4時間半歩けば朝の6時半になる。11月とすれば日の出は7時頃なので、なんとかまだ暗い。だから、1枚目の写真(矢印はダニー)は、一応矛盾していない。この場所は、「Welcome/to Fabulous/Las Vegas〔ようこそ素晴らしいラスベガスへ〕」と書かれた有名な看板が立っている観光名所(2枚目の写真のグーグル・ストリートビュー参照)。ラスベガス大通りの途中(市街地南端から13キロ北)にある。左側に見えるのは、マンダレイ・ベイというホテル。ダニーは、そのあとで、ニューヨーク・ニューヨーク・ホテルにも行く〔約1キロ北。この時点でもまだ真っ暗なのは、少し変〕。ダニーは、グレイハウンド〔長距離バス〕の切符売り場に行き、「ワシントンまで切符2枚お願い」と言う。「どちらのワシントン?」。「いくつもあるの?」。「シアトルのあるワシントン州と、コロンビア特別区にあるワシントンよ」。「大統領がいるのは、どっち?」。「ワシントンD.C.よ」。そして、「ご両親はどこ?」と訊く。困ったダニーは、「ええと、2人とも、ワシントンで僕を待ってます」と言った直後に、「僕のパパが。ママは、今、ちょっとトイレなの」と(3枚目の写真)、最初の言葉とは矛盾する話をする。「動物は、バスに乗れないのよ」。「でも、バスに犬の絵〔グレイハウンドは狩猟犬〕が描いてあるじゃない」。「だから、乗れるって訳じゃないのクレート〔持ち運び用のキャリーバッグ〕に入れないと。切符は片道99ドル〔当時のレートで8000円〕」。「ワシントンに着いてから払ってもいいですか?」。怪しいと思った係員が、確認の電話を掛けようとしたので、ダニーは逃げ出す。そのあと、フォスターホームのエンジェルさんに、コレクト・コールで電話を掛ける。心配で夜中起きていたエンジェルさんは、すぐ電話を取る。エンジェルさんは、とっても心配したと言った後で、居場所を訊く。ダニーが、ラスベガスにいると話すと、「なぜ、そんな所に?」と訊く。「テディを帰さないと」。「ダニー、今すぐ帰って来なさい」。「できないよ。大統領から電話あった?」。「ダニー、テディは ただの犬なのよ」。そこまで話したところで、ガードマンがチラチラと自分を見ているのに気付いたダニーは(4枚目の写真、矢印)、「もう、行かないと」と言って、電話を切る。
  
  
  
  

翌朝、ダニーが、コンビニの前で、持っている小銭を数えると、80セント〔65円〕しかない。「ポテトチップスなら買えそう」と言って店に入り、値段を見ずにレジに持ってくる。そして お金を出すと、「あと、30セントある?」と言われてしまう。親切なレジ係のおじさんは、30セント不足でも、袋を渡してくれただけでなく、テディにも何か食べさせてくれる。「君の、ベスト・フレンドかい?」。「ええ、でも、大統領のわんちゃんじゃないかと思っています」。その言葉に反応したのは、黒いスーツに黒メガネの2人組〔この映画の、最大の弱点〕。「この犬が?」。「そう思ってます。だから、ホワイトハウスに連れ戻すんです」。ダニーが去ると、2人組がレジに同じ物を持って来る(2枚目の写真)。この2人組は、テディの首輪に付いた発信機の電波を頼りに保護しに来たシークレットサービスなのだが、先ほどのダニーの言葉を聞いたら、名乗り出て、その場でテディを保護するか、ダニーに全面的な協力を申し出るのが “当たり前の行動” である。ところが、この2人は、そういうことを一切せず、身分も明かさず、ひたすらダニーを追い、彼を怖がらせる。そんなことは、いくら子供向き映画でも、あまりに不自然で観ていて不愉快にすらなる。何度も書くが、この映画の最大弱点、もっと強い言葉を使えば、欠陥ですらある。店の外のベンチに座ったダニーが、絶望して、「家〔フォスターホーム〕に戻る方法を考えないと」とテディに話しかけると、テディはいきなり、目の前に停まっていた個人専用のバスに向かって走り出す〔ドアが開いている〕
  
  
  

ダニーは、バスの入口まで行き、テディに戻るように言うが、コンビニから2人組が出て来るのを見て、バスに乗り込むが、テディが見つからない。そこに、バスの関係者8人が戻って来たので、ダニーも姿を隠す。バスに乗ってきたのは、プロの音楽グループ。さっそくギターの伴奏で歌い始めるが、そこにテディが顔を見せる。歌っていた女性は、テディを見て喜んだが、マネージャーの老人は、「ツアーに犬は連れて行けない」と言う。それを聞いたダニーは、「待って」と姿を見せる。「ごめんなさい。僕たち、後を付けられてたので」(1枚目の写真)。「なぜ、後を付けられたの?」の女性の質問に、ダニーは、コンビニでレジ係に “テディが大統領の犬” だと話したことを聞かれた、と説明する。ダニーは、「だから、ホワイトハウスに帰すんです」と付け加えるが、反応はいま一つ。夜になり、ダニーとテディが眠ったように見えると、マネージャーが、「あの子、どうする?」と女性に訊く。「次の町まで連れて行ったら、警察に電話しましょ。誰かが捜してるハズ」。それを、ダニーは聞いていた。翌朝、バスは朝食を食べさせる店の前で停まり、なぜか3人だけがカウンターに座る〔他の5人はどうなった?〕。マネージャーが、ウェイトレスに、保安官の電話番号を訊く。一緒に付いてきたダニーは、ここにいると危ないと思い、「中に入れられなかったから、僕、テディの様子を見て来るね」と言う(2枚目の写真、矢印)。出て行こうとするダニーに、女性が、「あなたも ベーコン&エッグでいい?」と訊く。「ありがとう」。外に出たダニーは、テディを連れて姿を消す。3人がほとんど食べ終わった頃、子供用のベーコン&エッグの皿が女性に渡される。女性は、マネージャーに、「あの子に、持って行ってもらえない?」と頼むが、ウェイトレスは、「その子なら、10分前にどこかに行ったわ」と教える〔疑問が2つ。①カウンターの中から、テディが去って行くのを見ていたのだろうか? ②いないと知っているなら、なぜテディ用の皿を渡したのか?〕。女性は、戻って来るのだと思い、「夜明けまでにナッシュビルに着かなくちゃいけない。待ってる時間なんてないわ」と言い、3人で店を出て行く。ここで重要なのは、ナッシュビルの名前が出て来たこと〔ナッシュビルはラスベガスから 実走行距離で、約2800キロ離れている。しかし、①朝(9時?)ラスベガスでダニーを拾って翌朝店に着く(9時?)までの時間と、②店で1時間食べてから(10時?)、翌朝の夜明け(5時?)にナッシュビル着くまでの時間を考えた場合、この店は、中間点よりややナッシュビル寄りにあるらしい〕。しばらくすると、ダニーがテディを連れて店に戻って来て、カウンターではなくテーブル席に座り、上着を脱いでテディを隠す。そこに、さっきのウェイトレスがやってきて、テディの分のベーコン&エッグの皿を置いて、ニヤリとほほ笑む。「心配しないで。行っちゃたわ」。そう ダニーを安心させると、「私、いつか、有名なカントリー・シンガーになるの」と言う。「ホント?」(3枚目の写真)。「お友だちには、クルトン〔さいの目に切りのパンを揚げたもの〕の方がいいかしら?」と言い、テディ用の皿も置いてくれる。すごく親切な女性だ。
  
  
  

そのあと、2人は、店の前の屋外ベンチに場所を移す。彼女は、「この子、どうやって こんな遠くまで来たのかしら?」と、テディのことを不思議がる。「分からないけど、安全に戻してやることが、僕の義務なんだ」。それって、ここで 2人が声を合わせる。「正しいことだから」(1枚目の写真)。そこに やって来たのが、常連客の大型トラックの運転手。店のカウンターに座った運転手は、ウェイトレスからの依頼に対し、「サル〔サリーの愛称〕、トラックにガキを乗せることは許されないんだ。嘘じゃない」。「D.C.に行くんでしょ? あの子は、手がかからないし、わんちゃんは、ここに来る客より、ずっと行儀がいいんだから」。「トラックには、誰も乗せられないんだ。保険とかの関係で」。運転手が、パイケースからパイを取ってから、自分のハンバーガー・サンドを見ると、ハンバーグが入っていない。運転手が床を見ると、犬がハンバーグを食べている。ダニーが 慌てて飛んで来て、「ホントにごめんなさい、おじさん。きっと、すごくお腹が空いてたんだ」と謝る(2枚目の写真)。サリーは、「ビッグ・マイク〔運転手のこと〕、さっき話したテディとダニーよ」と言うが、最悪のタイミング。サリーが、「テディは、外で待たせて」とダニーに強く言うが、ダニーは、リードがないと訴える。ビッグ・マイクは、トラックにロープがあると言い、取って来たロープをテディの首輪に付け、立木に縛り付ける。ダニーは、「ハンバーグのこと、済みません、サー」と敬語を交えて謝る。「もう3つ食べた後だった。それに、『サー』なんか使うな。ビッグ・マイクでいい」。「イエス・サー、ビッグ・マイク」。「おい、パイ食べたいか?」。「パイ、大好きなんだ」。「そいつはいい。気に入った」。「ダニーは、パイをごちそうになり、テディにクルトンを持って行く。サリーと2人だけになったビッグ・マイクは、「もう行かないと。明日の朝までにフィラデルフィアに着かないと」と言い〔フィラデルフィアは、ワシントンD.C.の先にある。実走行距離でナッシュビルから1300キロもある。ビッグ・マイクは音楽グループが出発してしばらくして到着し、1時間ほどしてから(11時?)この台詞を言う。その時点から “明日の朝(9時?)” までは24時間を切る。途中で焚火で夕食を取り、1~2時間仮眠するので、どう頑張っても2000キロが限度。2000-1300=700キロ。これだと、ベガス~ナッシュビルの2800キロの3/4地点にまで来ていないといけない。結論、地名と時間はいい加減に決めただけ〕、ダニーの同乗をあくまで拒むが、そこにダニーがテディと一緒に飛び込んできて、「僕たち、見つかった。メン・イン・ブラック〔映画のタイトルの普通名詞化〕だ。テディを盗もうとしてる」と叫ぶ。それを聞いたビッグ・マイクは、「トラックに乗れ」と命じて、ダニーたちをトイレに行かせる〔窓から脱出させる〕。その直後に、黒服の2人が店に入って来てテーブル席に座る(3枚目の写真)。そして、1人がトイレに探しに行き、窓が開いている〔こんな狭い隙間からでは、ビッグ・マイクは通れない〕のを見つけると、すぐに店を出て行く。
  
  
  

トラックに乗ったダニーは、うっかり、「助けて下さって、ありがとう、サー」 と言ってしまい、ビッグ・マイクから再度注意される。「ところで、誰に追われてるんだ?」。「テディを盗む積りだと思う。お店で、テディが大統領の犬だって 僕が行ってるの、聞いたんじゃないかな」(2枚目の写真)。ビッグ・マイクは、「何て言った?!」と びっくりする。「サリーは 話さなかった?」。「お前さんが、ワシントンに用事があるとか」。そのあとのビッグ・マイクの言葉は、「俺は、ジャージーに行くから、ワシントンで降ろしてやる」というもの〔サリーには、フィラデルフィアと言っていた。ジャージーは、ニュー・ジャージー州のことで、確かにデラウエア川を挟んで対岸にフィラデルフィアがあるので、間違いではないが紛らわしい〕〔ここで、もう一つの疑問は、ビッグ・マイクが通っている道は、インターステイトではなく、片側1車線の一般道。これでは、「明日の朝」までに絶対着けない〕。そして、焚き火のシーン。辺りは真っ暗。ビッグ・マイクは道路脇にトラックを停め、鉄の串に刺したソーセージを焚き火で焼いている。ダニーが、「15歳の時からトラックを運転してるの?」。「まあな。17になるまでは、横に乗ってただけだが、免許を取ってからは、自分のトラックを持った」。「家が寂しくないの?」。「家なんかない。道がわが家だ」。「子供はいないの? 奥さんは?」。「俺を待つ者は、誰もいない。お前さんは?」。「そう、エンジェルさんて人。すごくいい人なんだ。フォスターホームのママで、ホントのママじゃない」。ビッグ・マイクは、ダニーも自分と同じ孤児だと分かり、親しみが沸く。ビッグ・マイクに訊かれ、ダニーは孤児になった経緯を話す。「家族は火事で死んだ。僕のせいなんだ。後から聞いたんだけど、ママはタバコを吸ったまま寝ちゃって、家が火事になった。僕、タバコの臭いがすごく嫌いだったから、ドアを閉めてたんだ。もし、僕がドアを開けて寝てたら、みんな助かったんだ」。この 過度の責任感に、ビッグ・マイクは 「お前さんにできることなど 何もなかった。逆に、ドアが閉まってたから、お前さんは助かったんだ」と 心から慰める(3枚目の写真)。ビッグ・マイクは、ダニーがすごくいい子だと感心する。
  
  
  

ビッグ・マイクは、その夜、インターステート脇の駐車場で仮眠を取る。そして、翌早朝に燃料の軽油を入れると、そのままインターステートに戻り、今度は、どこかの検問所に。係官に積載物を訊かれたビッグ・マイクは、「目新しい商品〔Novelty products〕」と答える。書類を要求した係官は、トラックの中を見せるよう要求する(1枚目の写真)。係員が後ろに行くと、ビッグ・マイクは、眠っていたダニーとテディを起こし〔高低差が大きいし、巨大な体の後なので、気付かれなかった〕、規約違反〔他人の乗車禁止〕が見つかると困るので、すぐ出て行くよう命じる。ビッグ・マイクが運転席から出てくるのを係官が見ている(2枚目の写真)。助手席から逃げるダニー達は、大きなトラックの影になって見えない(3枚目の写真)〔もう、「明日の朝」になっているが、ワシントンにすら着いていない〕
  
  
  

トラックを逃げ出したダニーは、野原を走るごく短いシーンのあと、一般道に出た所で 黒服の男の車に気付く〔これまで、黒服は見ているが、その車までは見ていない。いつ、見たのだろう?〕。ダニーは逃げ出し、黒服達は車を停めて追いかける。ダニーとテディは、道路の下のカルバート〔水抜き〕の中に隠れる(1枚目の写真、矢印は黒服)。頃合いを見計らったダニーは、そこを飛び出ると、高架下の一般道を走って渡るが、テディより走るのが遅いダニーは、車にぶつかりそうになり(2枚目の写真)、転倒してケガをする。助手席から飛び出て来たヴィッキー=アンという女性は、「しょうがない子ね! いきなり飛び出したりして!」と言った後で、「少し血が出てる。絆創膏があるか、見てくるわね」と言い、さらに、「逃げてたの? トラブル?」と訊く。「2人のメン・イン・ブラックが、僕と犬を追いかけてるの」(3枚目の写真)。「どうして?」。「多分、僕が家出したから」〔ダニーは 用心して大統領の犬だとは言わない〕。ヴィッキー=アンは、ダニーを車に連れて行くが、運転していたヘンダーソンという男は、ブツクサ文句。ヴィッキー=アンはグローブボックスを開けて小さな救急箱を取り出すが、ダニーはその時、中に拳銃があることに気付く。絆創膏を貼ったあとで、ヴィッキー=アンは、「で、どこに行きたいの?」と訊く。「ワシントンD.C.」。「一緒に乗ってく?」。ダニーは、断ろうとしたが、黒服達が走ってくるのを見て、「お願いします」と頼む。
  
  
  

ヘンダーソンは、ガキは嫌い、犬は嫌いというチンピラだが、強引なヴィッキー=アンが強引に言うことを聞かせる。ヴィッキー=アンは、「それで、どうしてそいつらが、あんたとその雑種を追いかけてるの? あたしを信用していいいのよ」と言う〔しかし、ダニーは、既に「多分、僕が家出したから」と言っている〕。そのしつこさに辟易したのか、相手が怪しそうな人間だと感じたのか、ダニーは黙っている。「名前は?」と訊かれ、ようやく、「ダニーです、マム」と敬語で答える。ヴィッキー=アンが、口にくわえたタバコに火を点けようとすると、ダニーは黙ったまま “吸わないで” と首を横に振る。「分かった 分かった、点けないから。ダニー、きっと助けになるから。さあ、話して」。ダニーは、意を決して、「あなたなら、どう言いますか? この犬が大統領の犬だと言ったら?」。ルームミラーで犬を見てみたヘンダーソンは、「その犬、覚えてるぞ。ウッドロフと一緒にTVに映ってた。その まだら模様だ」〔①後から分かるが、こんな真のチピンラが、それほど食い入るように大統領の犬なんか見る? ②運転しながらルームミラーを見ただけで、断言できる?〕。ダニー:「待って。信じるの?」。その時、手入れをしていない盗難車なので、グローブボックスが開き、拳銃がまた見える(1枚目の写真、矢印)。ガソリンスタンドで、ヘンダーソンは給油し、その間にヴィッキー=アンはスタンド内のコンビニに買い物に行く。ダニーは、チョコレートを齧りながら、テディに、「チョコは食べちゃダメ。犬には悪いんだ」〔人間には無害なチョコレートの成分(テオブロミン)が、犬には有毒〕。ヘンダーソンは、「すげえ褒美だな」と言うが、ダニーにはピンとこない。「ファースト・ドッグなんだから、すげえ褒美だ」。「褒美なんか欲しくない」。「なら、一体なんで、さんざ苦労して、こんなことするんだ?」。「正しいことだから」(2枚目の写真)。その時、ヴィッキー=アンが店から2袋抱えて店から走って出て来ると、「早く! 出して!」と叫ぶ。ヘンダーソンは慌ててエンジンをかける(3枚目の写真)〔当然、ガソリン代は未払い〕〔この状況は、少し前に紹介した 『Héroes(ヒーローたち)』(2010)とそっくりだが、店主は激怒しただけで、あきらめて追おうとはしない〕。ダニーは、「あの人、何 怒ってたの?」と訊く。「釣り銭が要らないように払わなかったからかも」〔こんな言い訳で信用する?〕
  
  
  
  

その後、3人はパーキング・エリアのテーブルに座って、店で盗んできた物を食べながら話し合う。ヘンダーソンとヴィッキー=アンは息の合ったコンビだが、2人の間に子供はない。そては、2人の子供関する考え方が違うからだ。ここで、ダニーは、「子供は親を映す鏡だよ」と言い出す(1枚目の写真)。ヴィッキー=アン:「どういうこと?」。「ちゃんと育てさえすればOKなんだけど、悪い両親だと悪ガキになっちゃって、悪いことばかりして、最後は刑務所行き」〔ヘンダーソンは、自分のことを言われているようで、目を合わせない〕。それだけ言うと、ダニーはテディに水を飲ませようと車に行く。ダニーがいなくなると、2人は、テディが本当に大統領の犬なのかで話し合う。一方、ダニーは、テディに水をやりながら、2人がこちらを見ていないのを確かめ、グローブボックスを開ける(2枚目の写真、矢印は拳銃)。そして、テディを見ながらニヤリとする。次のシーンでは、3人の乗った車が、「コロンビア特別区、300マイル〔483キロ〕」という道路標識の前を走り抜ける。車はさらに走り、小さめのスーパーの前で停まる。そして、ヴィッキー=アンは、ダニーに 「走って、タバコ買って来てくれる?」と頼む。「喫煙は良くないよ」。ヘンダーソンは 「ガキが正しい。じゃあ、俺にガムを、お前は好きな物を飼って来い」と言う。ダニーが、テディを残して車を出て店に向かうと、車はダニーを残して出て行ってしまう(3枚目の写真、矢印はダニー)。
  
  
  

ダニーは、茫然と立ち尽くす(1枚目の写真)〔こんな悪人がいるとは信じられない〕。ダニーがとぼとぼと道路の端を歩いていると、後ろからビッグ・マイクのトラックがやって来る(2枚目の写真、矢印)〔本来なら、こんなことは絶対にあり得ない。ヘンダーソンは寄り道をして、もう とっくにお昼は回っているのに、「明日の朝までにフィラデルフィアに着かないと」と言っていたビッグ・マイクが、ワシントンの手前 数百キロの場所で何をしているのだろう?〕。トラックから降りたビッグ・マイクは、「よお、ダニー。どうした? テディはどこだ?」。「盗まれちゃった」(3枚目の写真)。「誰にだ? メン・イン・ブラックか?」。「ううん、男と女」。「大丈夫、巧く行く。ビッグ・マイクが保証する。必ず見つける」。そう言うと、ビッグ・マイクは ダニーをトラックに乗せる。
  
  
  

ビッグ・マイクは、トラックの無線を使って、仲間に黒のメルセデスのステーション・ワゴン〔ヘンダーソンの盗難車〕の捜索を依頼する。すると、1人のドライバーから、「男と女、それに後部座席に犬」のいる同型車が、「186号線の第5ジャンクション」〔ロケ地は別の場所〕にいるとの情報が寄せられ、ビッグ・マイクは 「やった!」と大喜び(1枚目の写真)。さっそく186号線に向かったビッグ・マイクは、ステーション・ワゴンを発見すると、追尾し、いわゆる “あおり運転” で脅す(2枚目の写真)。意味が分からず、危険を感じたヘンダーソンは脇道に逃げ込み、ビッグ・マイクも大型トラックを上手に制御して脇道に乗り入れる。脇道の先は、フェンスで遮断されている(3枚目の写真)。
  
  
  

ヘンダーソンは、フェンスの手前で停車せざるを得ず、トラックから降りたビッグ・マイクが怒りに満ちた顔で歩み寄る。犬を抱いたヘンダーソンは、ナイフをかざし、「近づくと、犬を、肉の塊にするぞ」と脅す。トラックから降りたダニーが、「やめて! ケガさせないで!」が叫ぶ。テディが声に敏感に反応し、暴れて首輪だけ残してヘンダーソンから逃れ、ダニーに駆け寄る。ビッグ・マイクは、「ただで済むと思うなよ」とヘンダーソンに迫る〔ここだけ、DVDの日本語字幕を採用した。原文は、「貴様 生命保険に入ってるよな」なのだが、どうもピンと来ない〕。ヴィッキー=アンは、拳銃を取って車から出ると、「ちょっとでも動いたら撃つわよ」と、ビッグ・マイクに拳銃を向ける。ヘンダーソンは、腹いせに、ビッグ・マイクの頬を殴るが、全く堪(こた)えない。ヘンダーソンは、今度は、「犬を寄こせ」とダニーに寄って行く(1枚目の写真)。それを見たビッグ・マイクは、「俺を怒らせるだけだぞ」と言いながら、銃を構えたヴィッキー=アンに近づいて行き、拳銃を奪う。ヴィッキー=アンは逃げ出し、ヘンダーソンはビッグ・マイクに殴られて気を失う。ビッグ・マイクを演じているTom Lister Jr. は、俳優になる前はプロレスラーだっただけあり、迫力は圧倒的。ダニーは、ポケットから拳銃の弾を取り出して見せ、「誰にもケガして欲しくなかった」と言う(2枚目の写真)。トラックに戻ったダニーは、二度と会えないと思っていたので、テディを思いきり抱き締める(3枚目の写真)。
  
  
  

久々の黒服2人組の登場。彼らの車の中のノートパソコンは、テディの首輪に付けられたチップから出る電波を追跡する機能がある(1枚目の写真)。映画では、観ていて予想はつくのだが、ここではっきり、彼らがシークレットサービスの一員だと分かる。行く手に止まっていたのは、ヘンダーソンの盗難車だけ。電波を発信していたのは、一旦、ヘンダーソンの手に残り、その後 地面に投げ捨てられた “テディの首輪” だった。これで、彼らには、テディを追跡する手段がなくなった。代わりに、彼らが見つけたものは、怒ったビッグ・マイクによって鉄柵にロープで縛り付けられた悪漢2人(2枚目の写真)。トラックは無事ワシントン市内に入るが、積み荷がおもちゃの花火なので、ホワイトハウスからは少し離れた場所で停車する。ビッグ・マイクは、「なあ、ダニー、テディを帰したら、ジャージーまで乗ってくといい。そこで花火を降ろしたら、カリフォルニアまで送ってくよ」と言ってくれる。そして、ダニーを座席から地面に降ろしたあと、「お前は勇敢な子だ。それに、いい子でもある」と褒めた後で、携帯電話の番号を書いた紙を渡し、「ミッションが完了したら そこにかけろ。電話しろ、また一緒になれる」。最後に、2人は固く抱き合う(3枚目の写真)。
  
  
  

この下の地図では、黄色の■印をクリックすると、2枚の写真(上に映画のシーン、下に関連する映像)を見ることができる。ダニーがトラックから降りた場所からは、ワシントン記念塔〔Washington Monument〕が見上げるように聳えているのが見えた【1■〔この場所は、特定不可能だった〕。そして、ビッグ・マイクは、塔の正面にハワイトハウスがあると教えた。しかし、次のシーンでは、ダニーとテディはアメリカ合衆国議会議事堂〔United States Capitol〕の前の階段を下りて行く【2■〔ホワイトハウスはワシントン記念塔の北900メートルにあるが、議事堂はワシントン記念塔の東2.2キロにある/映像だけで、実際には行かなかった?〕。その後、ダニーはテディを連れてブロンズの犬の像の横でポーズ【3■】。このシーンだけ見ると、如何にも近くにありそうだが、実は、これはフランクリン・デラノ・ルーズベルト記念碑〔Franklin Delano Roosevelt Memorial〕と言って、ルーズベルト大統領の愛犬ファラの像〔場所は、地図で分かる通り、議事堂からは3キロ近く離れているので 実際には行ったとは思えない。単なる “場面に相応しい映像” として使用しただけ〕。その直後、今度はリンカーン記念堂の前の階段に座っている【4■】。リンカーン記念堂はワシントン記念塔の西1キロにあり、ダニーは、ホワイトハウスに行かずに、寄り道ばかりしていることになる〔恐らく、ここは本当に行った〕。ようやく、テディに、「君の家に行こう」と言って立ち上がると、細長い長方形をした リンカーン記念堂リフレクティングプール(長さ620m、幅51m)の端に立ち【5■】、正面中央に立つワシントン記念塔を見る。その直後に、間髪を入れずに映るのが、ホワイトハウスのすぐ北にあるラファイエット広場〔Lafayette Square〕の南西隅にあるロシャンボー将軍像〔Statue of the Comte de Rochambeau〕6■】。これは、ホワイトハウスの北正面玄関の前なので場所としては正しい。そして、広場の近くで営業しているホットドッグの屋台が映る。店主が屋台の隅に出来上がったホットドッグを置くと、テディがソーセージを咥えて逃げる。ソーセージを渡されたダニーは、「ありがとう、テディ。お腹空いてたんだ。だけど、盗んじゃダメだ」と注意する〔この場所で、ビッグ・マイクのメモを落としてしまう〕。店主は、動物管理局に、「ラファイエット広場、マディソンの近く」と言うので、像とは反対側〔広場の東側〕にいることになる。そのあと、ダニーは、南北戦争のグラント将軍(のち大統領)を称えたユリシーズ・S・グラント・メモリアル〔Ulysses S. Grant Memorial〕の複数ある彫像のうち「砲兵〔Artillery〕」の前にいる姿が映る【7■】。この「砲兵」は、ダニーが1回訪れた遠く離れた議事堂の近くにあるので、これも “風景” として加えただけの映像。ダニーの目は、すぐにホワイトハウスの北正面玄関に向く【8■】。地図で “→…→” と辿れば、映画に出できた順に場所を辿ることができる。ただ、実際には、テディを帰すことが最重要課題なので、“” に直接向かったと考えるのが筋。だから、映画で重要なイベントのあった、“” の順であろう。


もう少しでホワイトハウスを囲む鉄柵まで来たところ、テディがラファイエット広場の芝生にいたリスを追いかけ始める。すると、テディの行く手には、動物管理局の係官2名が待ち構えていて、あっさり捕らえられる。ダニーは、ビッグ・マイクに助けを求めようとするが、メモを失くしたことに気付く。そこで、ホワイトハウスの門まで行き、「大統領の犬が連れてかれちゃった」とSOSを求めるが、信じられないことに、大統領は門番にも、“犬がいなくなったので、連れてきた人がいたら通すように” という指令は出していなかった〔テディが戻る可能性を、自らゼロにしている〕。だから、ダニーは、“下らないことを言って邪魔するガキ” と みなされ、門番に追い払われる。困ったダニーは、鉄柵を乗り越えて 直接大統領に訴えようとようとするが(1枚目の写真)、すぐにパトカーが駆け付ける。警官に、「どこに行く気だ?」と訊かれたダニーは、「大統領に会わないと。テディが連れてかれて」と、曖昧な返事をする(2枚目の写真)。名前を訊いた警官は、署に戻り、調べた結果、フォスターホームのエンジェルさんから家出報告を見つけ、取り敢えず、少年院に連れて行く。場面は、少年院の食堂に変わり、オレンジ色のセーターを着せられたダニーがランチ・トレーを持って列に並んでいると、1人先の年上の少年が、「お前、何したんだ?」と訊く。「大統領の犬を帰そうと、フォスターホームを抜け出して、ホッとドッグを盗んだ。君は 何したの?」。「銃を使った強盗」。テーブルに隣り合って座ったテディは、動物管理局に捕まった犬がどうなるのか訊く。そして、返事をもらうと、「なぜ、アジアに送るの?」と訊く。「エイジア〔Asia、アジア〕じゃない、ユータネイジア〔euthanasia、安楽死〕だ。おねんねさ」。「眠らせるの?」。「永遠に。数日経っても誰も引き取り手がなかったら…」と言い、首を掻っ切るフリをする(3枚目の写真)。
  
  
  

それを聞いたダニーは、すぐに席を立つと、食堂から出て、廊下を走って出口に向かうが、鍵が掛かっていて出られない。すぐに、駆け付けた係員に連行される(1枚目の写真)。そして、逃亡を図った罪で独房に入れられ、不安な夜を過ごす(2枚目の写真)。一方、テディは、誰も引き取り手がいなかったため、係員が獣医の所に連れて行く。獣医は、注射を打つ前に、マイクロチップのチェックをする(3枚目の写真)。すると、反応があり、「AUID*061*029*528」と表示されるが、この番号で、大統領の犬だと分かった訳ではない。獣医がびっくりするのは、番号を調べた時点だろう。
  
  
  

独房から出されたダニーが、少年院専属の心理学者の部屋に連れて行かれ、状況を訊かれる。彼は、すべてをダニーの火事の際の自責の念が生み出したトラウマだと断言する。「テディが殺されちゃう」と心配しても、「黒服の男などいない。そんな犬も存在しない。ましてや、大統領の犬のハズがない」と言う。そこに、女性の職員に案内されて入って来たのが、いつもの黒服2人組(1枚目の写真)。女性は、「その子に面会者です。シークレットサービスの方です」と言って出て行く。ダニーは、「あなたたち、いい人なの?」。2人は、一瞬、笑顔を見せる。「ID見せて」。2人は、取り出してさっと見せる。「テディを助ける手伝いに来たの? それとも、またトラブル?」。その間、心理学者は何も言えずに茫然としているだけ。次のシーンでは、ダニーが、黒服2人を従えて廊下を歩いて行く。黒服の1人は ダニーの服を持っている(2枚目の写真)。少年院の外の野原に待機していたのは、大統領専用ヘリのマリーンワン。飛び立つところと、ホワイトハウスに着陸する場面(3枚目の写真、背後はホワイトハウスの南正面)はあるが、ダニーが乗り降りする場面はない。
  
  
  

ダニーが連れて行かれたのは、大統領執務室〔レイアウトは実物と同じ〕。ダニーは、ソファにぽつんと座っている(1枚目の写真)。すると、そこにテディが入ってくる。それに気付いたダニーは、「テディ、生きてたんだ!」と叫ぶと、テディの前に犬のように這いつくばる(2枚目の写真)。そこに入ってきたのが、ブレントウッドと名乗る紳士。彼は、①大統領は すぐ来る、②2人で記念写真を撮る、③15分後にダニーは帰る、の3点を告げる。すると、本当にすぐに大統領が入ってくる。ダニーは、被っていた帽子を取ると、上着の胸に押し込み、大統領が 「ロバート・ウッドロフだ」と名乗ると、「初めまして、大統領」と、握手しながら笑顔を見せる(3枚目の写真)。「ロバートでもいいし、ウッドロフさんでも、好きな方でいいぞ」。礼儀正しいダニーは、「初めまして、ウッドロフ大統領さん」と言い直す。「それでもいいよ、座って」。ダニーがソファに座ると、大統領は、「テディをワシントンまで連れ戻してくれたことに、お礼が言いたい。それに、君が実に勇気のある少年だと言いたい」。「でも、めちゃめちゃに」。「めちゃめちゃに? いいや、そんなことはない。大事なことは、テディが無事に帰ったことで、それは君のお陰だ。ダニー、正しいことをしたね」。
  
  
  

ここで、時間を測っていたブレントウッドが、口を出し、ホワイトハウスの公式写真家が 2人の写真を撮る準備ができたと伝える。2人は、①2人だけ、②テディも入れて、③大統領夫人まで入れて(1枚目の写真)、何枚も写真を撮る。撮影が終わった後、夫人は、「それで、これからあの子はどうするの?」と訊く。「ソーシャル・ワーカーが、カリフォルニアにあるフォスターホームまで飛行機で送るだろう」。それを聞いた夫人は、ダニーが可哀想になり、「私達とディナーを食べていかない? カナダの首相も一緒よ」と尋ねる。「でも、ブレントウッドさんは、もう帰る時間だって」。「あのね、大統領と私の方が ブレントウッドさんより権限があるの。私達は、あなたに泊って行って欲しいのよ」。ダニー:「OK」。夫人:「ブレントウッドさんは?」。ブレントウッド:「どうぞ」。夫人:「良かった」(2枚目の写真)。この頃、エンジェルさんの電話が鳴る。大統領本人が直接電話をかけたので、エンジェルさんは最初本気にしなかったが、本人だと知り慌てる。「ダニー君は、ソーシャル・ワーカーがあなたのフォスターホームまで届けさせます」。「あ、あの、ダニーは 少年院にいると連絡があったのですが」。「それは 丸く収めました」。「あ、あの、よく理解できませんのですが。どうして、ダニーがそちらに?」。そこで、初めて、ダニーがテディを帰しに来たことがエンジェルさんに知らされ、エンジェルさんはびっくりして喜び、いつもの調子で気楽に話し始める。ダニーは、黒い背広を着せられ、カナダの首相夫妻を交えた5人での晩餐に出席する。その場でダニーはテディの名前の由来を尋ね、①テディは、セオドア・ルーズベルト大統領の セオドアのニックネームで、②テディ・ベアも、ルーズベルト大統領が狩猟に出かけて時の逸話から来ている、ことを教えられる(3枚目の写真)。
  
  
  

大統領夫人は、ダニーの寝室まで来て、寝る前に優しく声をかける。そして、「お休み、坊や〔sweetheart〕」と言うので(1枚目の写真)、かなり気に入っていることが分かる。「よく寝るのよ。何かあったら、知らせてちょうだい」。夫人がドアを閉めようとすると、「ドアを少し開けておいてもらえませんか?」と頼むが、これは家族を火災で死なせた時からの習慣。夫人が出て行くと、すぐにノックが聞こえ、今度は大統領が入ってくる。「入っていいかい?」。「ええ、もちろん。まだ起きてます」。「こう言いたかったんだ。レベッカ〔夫人〕と私は、君を、ホワイトハウスにゲストとして迎えることができて光栄だよ」。「本当ですか? あなたが?」。「驚いたみたいだな」。「だって、僕は ただのダニー、ただの子供ですよ」。「君は、ただのダニーでも、ただの子供でもない。特別な人だと思うよ」。「フォスターホームでは、特別じゃありません。しばらくいましたが、嫌われ者で、誰も僕を引き取ってくれませんでした」。「どちらが、選んでいたのかな? 多分、向こうが、君に相応しくなかったのだろう」。そして、さらに、「私達は、勇気〔strength〕があってこそ成長する。勇気が、君をワシントンまで連れて来たんだ」と褒める(2枚目の写真)。それを聞いたダニーは微笑む(3枚目の写真)。大統領が、ドアを少し開けて出て行くと、ダニーは、事故以来初めて 寝る時にドアを閉めることにする。
  
  
  

ここから、会話はほとんどなくなる。大統領夫妻とテディが見送る中(1枚目の写真、北正面)、ダニーは、リムジンに乗り込む(2枚目の写真)。クローズアップされた夫人の寂しそうな顔が印象的だ。テディが吠え、リムジンが動き出す。旅客機の中では、ダニーの横にはソーシャル・ワーカーの女性が乗っている。2人が カリフォルニアのフォスターホームにタクシーで着いた時には、もう夜になっていた。嬉しそうに出迎えるのは エンジェルさん(3枚目の写真)。その後、寂しそうなテディとダニーの様子が いろいろな場面で短く紹介される。
  
  
  

そして、ある日、エンジェルさんの携帯に電話がかかってくる。内容は不明だが、急にエンジェルさんの顔が曇る。それを受けて、ダニーが悲壮な顔で荷物をまとめている。それを 辛そうな顔で見ながら、エンジェルさんが 「午後7時前に空港に着かないと」と声をかける(1枚目の写真)。ダニーは、「あなたも、もう僕がいらなくなったんだね」と、悲しそうに言う。「違うのよ。私が決めたんじゃない。ソーシャル・サービスなの。あなたにとって最良の家族だそうよ」。「でも、あなたは僕の家族だよ」。そして、2人は抱き合う(2枚目の写真)。ダニーが玄関ポーチを降りると、同居している孤児たちが見送ってくれる(3枚目の写真)。
  
  
  

エンジェルさんは、ダニーを後部座席に乗せ、指定された場所に向かう。ただ、それは空港に向かう道ではないので、何だか変な顔をしている。着いた先は空軍の基地。検問を受けて中に入る。エンジェルさんは、滑走路の脇に車を停める。そして、後部座席のドアを開け、ダニーを外に出す。すると、サイレンの音と共に、大型の飛行機が着陸する(1枚目の写真)。その飛行機を見たエンジェルさんの顔は、まさかという驚きに変わる(2枚目の写真)。それは、大統領専用機で、ドアを開けて姿を見せたのは、大統領夫妻とテディだった(3枚目の写真)。
  
  
  

テディは、タラップを駆け下りてダニーの方に飛んで行く。ダニーは、テディを撫でた後で、エンジェルさんと再度抱き合う。フォスターホームでは 悲しみの抱擁だったが、今度は歓喜の抱擁だ。ダニーとテディは、タラップを上がって大統領夫妻と一緒になる(1枚目の写真)。このあと、「一人の子供を助けるために屈(かが)める時ほど、男が堂々と見えることはない〔No man stands so tall as when he stoops to help a child〕」という、リンカーンの言葉が黒地に白字で表示される。そして、TVに大統領夫妻とダニーとテディが映り、大統領が、「私は新たにエンジェル基金を立ち上げ、貧困とホームレスをなくし、すべての親のいない子供達に暖かい家庭を見つけます。収容所で運命を待っている何千もの動物達を救います」と演説する(2枚目の写真)。それを、ビッグ・マイクとサリーが嬉しそうに見ている(3枚目の写真)〔ビッグ・マイクは、ダニーからの連絡を待っていて 時間を無駄にしたのでは?〕
  
  
  

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