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Womb 愛を複製する女

ドイツ映画 (2010)

トリスタン・クリストファー(Tristan Christopher)が、主人公レベッカの愛人トマスの少年時代を演じる近未来を舞台にしたドラマ。クローンといえば、以前紹介した『わたしを離さないで』(2010)ではクローンを臓器移植用に大量に「製造」するという倫理的に破綻した社会を描いていたが、この映画では、クローン人間の製作はまだ始まったばかり。しかし、公然とではないにしろ、住民は、自分の子供にはクローンの子供と遊ばせないといった差別をしている。こうした社会の中で、自分のせいで死なせてしまった愛人トマスを何とか取り戻そうと、レベッカはトマスのクローンを産んで育てる。本人には事情を隠したままで。トリスタンは、レベッカに見初められた少年時代、そして、クローンになって生まれ変わったトマスの少年時代の双方を演じている。

少女の頃、祖父の住む島を数日だけ一人で訪れたレベッカ。自由奔放なトマスに強く惹かれる。しかし、レベッカはすぐに母の勤務先の東京へと旅立つ。12年後、トマスとの再開を期待しつつ再び島を訪れるレベッカ。すぐに2人は気が合い、トマスと車で出かけるが、その途中、レベッカが小用のため車を降りた時、トマスが不注意に運転席のドアを開けたため、後続車にぶつかり死亡する。12年ぶりに会ってから数日しか経っていないのに。つくづく運のないレベッカだ。彼女は事故死を自分のせいだと悩み、墓地に埋葬されたトマスからDNAを採取して、自らの子宮(原題の“Womb”)に移植する。しかし、トマスが10歳になった時、クローン人間だということが住民に知れてしまい、レベッカは、トマスが差別されるのを嫌って人里離れた海辺の小屋へと移る。そこで、自分が何者かを知らされないまま大人になるトマス。偶然の出来事を契機に、誕生の経緯を打ち明けられたトマスは激しい衝撃に襲われる。そして、一夜を母と共に過ごした後、永久の別れを告げて家を出て行く。

トリスタン・クリストファーは不思議な少年だ。斜め横顔はすごくハンサムなのに、正面から見ると散漫でとてもハンサムとは言えない。ただ、レベッカが一目で惹かれたのが、何となく分かるような「雰囲気」がとてもいい。ドイツ製作で、フランスとハンガリーの資金も加わって作られた映画だが、会話は英語。トリスタンは、どこを調べても、年齢はおろか出身国も不明。レベッカはフランス人、大人になってからのトマスはイギリス人、監督はハンガリー人と国際色豊かなので、見当のつけようがないが、同年にアメリカで撮影された映画に端役で出ているので、アメリカ人の可能性が高い。イギリス人かもしれないが。


あらすじ

孤立したように浜辺に建つ一軒の家。妊娠した中年の女性が、ベランダのイスに座ってコーヒーを飲んでいる。それを背景にして独白が入る。「終わってしまった。でも、私はこれからも あなたに話しかける。返事をもらえなくても構わない。あなたは 去ってしまったけれど、まだここにいる。私がずっと望んでいた贈り物と一緒に。あなたが、最後に下さった贈り物と」。「贈り物」とは赤ちゃんのこと。実は、これは映画の最終画面の続きなのだ。ただし、映画を初めて観る側には、これが「最終画面の続き」とは分からない。映画の主要な配役が表示され、次に映るのが少年と少女が半裸で横になる姿。これは、映画の序盤で出てくるシーンの先取り。そしてタイトルが表示され、本編が始まる。ロケ地はユトランド半島の根元西側にあるハリッシュ・ラニャネス島(1枚目の写真)。ドイツ北端だが、発音はデンマーク語に従った。海岸に佇む少女。この映画の主人公のレベッカだ。そこに偶然一人の少年が通りかかる。彼が、もう一人の主人公トマスだ(2枚目の写真)。一瞬顔を合わせ、すぐに去って行くトマス。レベッカは、そのまま祖父の家に戻る。そして翌日。雨。雨宿りをしていると、そこに昨日の少年が寄って来て、「やあ、僕トミー。君は?」と声をかける。「レベッカよ」。「引っ越してきたの?」。「ううん。おじいちゃんがここに住んでるから、泊まりにきたの」(3枚目の写真)。それだけ話すと、トマスは他の子供たちと一緒に雨の中に飛び出して行った。レベッカが部屋にいると、窓に石が当たり、下でトマスが手まねきしている。もう雨はあがっている。自転車で浜辺に出かけた2人は、打ち寄せる波と戯れる(4枚目の写真)。
  
  
  
  

仲良くなった2人は、トマスの部屋に一緒にいる。ベッドの隅で疲れて寝ているレベッカ。するとドアが開き(1枚目の写真)、父が「レベッカ、おじいちゃんから電話だ」と呼びかける。寝ているからと口に指を当てて「しーっ」の合図を送るトマス。「よく眠ってます。起こしましょうか?」。固唾を呑んで見ているトマス(2枚目の写真)。「全然構いませんよ。一晩お預かりします」。にっこりするトマス。「お休み」と言って出て行く父。寝たふりをしていたレベッカは、トマスと枕をぶつけ合って遊ぶ。疲れたトマスが横になって寝ていると、後ろで横になっていたレベッカが体を起こし、トマスの体に沿って指を動かしていく(3枚目の写真)。レベッカはトマスが好きになりかけている。
  
  
  

翌日は快晴。2人で自転車で遠乗りに出かける。荒涼とした自然が印象的だ(1枚目の写真)。強い風が吹いている(2枚目の写真)。レベッカ:「どこに行くのか、教えて」。黙って先に進むトマス。行った先は、浜辺に打ち上げられ横倒しになったボートの残骸の上。仲良く並んで座る2人(3枚目の写真)。会話シーンはない。
  
  
  

レベッカの祖父の家で。イスでまどろんでいる祖父の前に座り込んだトマス。祖父をじっと見上げる。この時の顔が一番ハンサム(写真)。拡大鏡で祖父の手を拡大して見始めるが、次第に拡大鏡の向きをレベッカに変え、唇を拡大して見たりする。ここも台詞は一切ない。
  

トマスの部屋に移動した2人。トマスが、小さなカタツムリにテーブルの上を這わせている。「今まで、こいつは草の葉しか見たことないんだ。きっと別の惑星にでも来たと思ってる。明日は、一緒に浜辺まで連れて行って、海を見せてやろうよ」。それに対し、レベッカは、「明日はここにいないわ。出て行くの」と答える。「家に帰るの?」。「いいえ」。「じゃあ、どこへ?」。「東京へ」(1枚目の写真)。「日本?」と驚くトマス(2枚目の写真)。「どうしてさ?」。「ママが、そこで働くから。私たち72階に住むの」。因みに、東京で一番階数の高いマンションは、2026年完成予定のものを含めても65階。72階には達しない。この映画は、近未来を描いているので、将来はできるのかもしれないが… レベッカが、「もう行かないと」と言って部屋から出ようとすると、トマスはレベッカの頬を両手で持ち、さよならのキスをする(3枚目の写真)。
  
  
  

レベッカは翌早朝、祖父に見送られ、ドイツ本土行きのフェリーに乗り込む。そして、次のシーンは12年後。同じ埠頭に再びレベッカが降り立つ。乗った時も1人、降りた時も1人。人口110人の島では、乗客のいないのは当然であろう。レベッカが最初に向かったのは祖父の家。もう亡くなってから月日が流れている。もちろん空き家のままだ。レベッカが次に向かったのはトマスの家。そこで母親から今の住所を教えてもらい早速訪れる。そこには、トマスと女性がいたが、レベッカのことを思い出したトマスは、女性はそっちのけでレベッカと話し込む。見切りをつけ、怒って出て行く女性〔ハリー・ポッターのニンファドーラ・トンクス役で馴染み深い〕。2人の仲は加速度的に進み、トマスが週末に行う「襲撃」にレベッカも加わることになる。「襲撃」とは、自称・戦闘的環境活動家であるトマスが、オープンしたばかりの「健康センター」で集団パニックを起こさせるため大量のゴキブリをばら撒くというものだ。「健康センター」では、家畜のクローンが作製されている。トマスは両親の車を借りてレベッカと共に車で出発する(1枚目の写真)。車はランドローバー・ディフェンダー。途中でレベッカがどうしても用を足したくなる。レベッカが野原に向かって歩いていると、背後で衝突の音がする。元々、注意力散漫なトマスが、後ろを確認せずにドアを開けたため、後ろから来た車と激突したのだ。当然死亡する。トマスの埋葬が済んでも、トマスのことが忘れられないレベッカは、トマスのクローンを作ろうと思い立つ。トマスの両親を祖父の家に招待し、「彼は、もう一度、ここにいられる」と口にする。そして、「もう一度? トマスを?」と不審そうに訊く母親に、遺伝子複製部門の「発掘及び組織片採取の同意書」を見せる。母親は、「私達は無神論者よ。トマスも、そう育てたわ。だからといって、墓を乱してクローンを作っていいとは思わない。私達は、家畜じゃない。与えられた人生を受け入れるの。奪われることを含めてね」と反対する(2枚目の写真)。そして、「人生が、この機会を与えてくれた」というレベッカを無視して立ち去る。しかし、レベッカは、父親から同意書にサインをもらうことに成功する。父親は、トマスは「海が好きだった。また好きになるだろう」と言い、自分たち夫婦が島を去ると申し出てくれる。「襲撃」に行くはずだったセンターでクローン作製の手続きをするレベッカ。それを、センターの職員だったトマスの元カノに見られてしまう。臨月が近くなってトマスの墓を訪れるレベッカ(3枚目の写真)。そして、クローンの誕生。映画では、赤ちゃん時代のトマス、5歳のトマス(4枚目の写真)を経て、映画の最初に登場した10歳のトマスのシーンへと移行する。なお、2人は祖父の家に住んでいる。
  
  
  
  

ノートパソコンでゲームをしていて、「また、死んじゃった」とがっかりするトマス。母が寄って来て「もう一度」と励ます(1枚目の写真)。レベッカは、最初にトマスと出会った9歳の頃に戻ったように、トマスと楽しく遊んでいる。ある日、トマスが友達を連れて来て、部屋に泊めると言う(2枚目の写真)。髪が長いが、少年だ。別な日、トマスとその友達が、林の中で少女と一緒にいる所に、レベッカが自転車で通りかかる。その時、母は、少女に好意的に話を交わし、「ウチに遊びに来ない」と誘うが、少女は「いいえ、結構です」と断って去って行く。その後のトマスの言葉は母には意外だった。「匂ったな。君は?」。「もちろん」。母:「何が匂ったの?」。「コピーの匂い。コピー人間は変わった匂いがするんだ」。「そんなこと、どこで聞いたの?」。「ママ、みんな知ってるよ。窓ガラス洗剤の匂いがするんだ。皮膚からね」。「コピー人間」のトマスが平気で話す差別的な言葉に衝撃を受ける母。その後、母は、子供を持つ母親3人から、クローンを家に呼ぼうとしたことで注意を受ける。クローン人間にも生きる権利はあると認めるが、「私たちの子供に、ああいったものに直接近づいて欲しくないの」と平気で言う。人ではなく物扱いだ。賛同しないレベッカに、他の母親が、少女は人工的な近親相姦の犠牲者だと話す〔祖母のクローン〕。「もし、それを知ってたら、まさか家に呼ぼうなんて思わなかったでしょ?」と訊かれ、仕方なく「もちろんよ」と相槌を打つレベッカ
  
  

しかし、破綻はすぐにやって来た。トマスがクローンであることが、元カノの告発で島じゅうに知れわたってしまったのだ。トマスは、天井から松ぼっくりを吊るして誕生日のパーティの準備をする(1枚目の写真)。しかし、予定の時間を過ぎても誰も来ない。母が、電話をかけて「招待状、渡したわよね」と訊く。何と言われたのかは分からないが、母は、「でも…」と言い、最後に、「分かったわ」と言い電話を切った。そして、用意しておいたケーキの蝋燭に火を点し、「誕生日おめでとう、トミー」と言って、トマスの前に置く(2枚目の写真)。「でも、他の子が…」。「2人だけでやりましょ」。「2人。でも、なぜ?」。「誰も来ないから」。「なぜ来ないの? コピーのせい?」「でも、あのコピーの子、呼んでないよ。良くないことでしょ」「なぜ来ないのママ、教えて」「ママ!!」。母:「みんなの母親が許さないから」。「どうして?」。「バカだから」。「バカ?」。すすり泣く母。そんな母を抱き締めるトマス(3枚目の写真)。一番切ないシーンだ。一番問題なのは、最終的に、トマスが何も打ち明けられていないこと。代りにレベッカがしたことは、島の集落から逃げ出すことだった。
  
  
  

翌朝早く、島の集落にある祖父の家から、自転車に乗って島の端を目指す2人。1軒の家に着き、母から「思っていた通りの場所だったわ」と話しかけられるトマス(1枚目の写真)。「気に入った?」。「うん」(2枚目の写真)。「クールだ。世界の果てに来たみたい」。家の映像を見ると、いかに隔絶しているかが分かる(3枚目の写真)。これなら、レベッカは、周りの雑音に悩まされることなく、安心してトマスと2人きりの生活を送ることができる。レベッカは、トマス用にブランコも作ってやった。
  
  
  

ある夜、買い物にでかけた母が、トマスにプレゼントを持って帰る。ベッドの上に載せ、合図するまで目を閉じさせておき、プレゼントを箱から出す(1枚目の写真)。「もう見ていいわよ」と言われたトマスは、動く恐竜のオモチャに大喜び(2枚目の写真)。恐竜ロボPLEOによく似たオモチャだ。PLEOだとすれば、今でも35000円くらいするので、すごく高価なプレゼントだ。名前は、と訊かれ、「ブーブー」と名付けるトマス。次のシーン。母がトマスと一緒に、昔来た廃船の上にいると、そこに1人の少年が近づいてきて、「僕たち、隣り近所だ」と言って近づいてくる。遊び友達が新しくできたものの、「隣り近所」と言ってもそんなに近いわけではないので、大抵はトマス1人きり。母がパソコンで仕事中は、手持ち無沙汰だ(3枚目の写真)。「お父さんが死んだ時、そこにいたの?」と訊く。「いたわ」。「何が起きたの?」。「なぜ、今、訊くの?」。「さあ」〔暇だから〕。「事故だったわ」。「どんな事故?」。「車を停めて、パパが車から出たところを はねられたの」。普通に答えてきた母だったが、トマスが、「なぜ、停まったの?」と訊くと、「私がおしっこに」と答え、その後は沈黙が続く。レベッカにとっては、辛い思い出だ。
  
  
  

ブランコに乗って母子が遊んでいる。ブランコを降りたトマスと母が取っ組み合いをして、母がわざと負けて横になる。上に乗ったトマス(1枚目の写真)。最後には、母の両手を地面に付けることに成功。顔を近づけて、「さあ、これで僕の思いのままだ」と言う。トマスは、母に顔を近づけ、今にもキスしそうな雰囲気だ(2枚目の写真)。「さあ、やって」と言った母も、それを期待していたのかもしれない。しかし、そこに邪魔が入る。例の「隣り近所」の少年が、遊ぼうと呼びに来たのだ。
  
  

その夜、トマスはベッドで何事か考えている(1枚目の写真)、あまり意味はないが、10歳のトマスの出番も最後になったので、写真を添付した。トマスはベッドに入り、やはり何事かを考えている(2枚目の写真)。そして、翌朝、ドアが開くと、そこはもう12年後の世界。
  
  

最後に、大人になってからのトマスがどうなるか、簡単に触れておこう。まず、先ほどの続きで母がドアを開ける。2人分の朝食の載ったお盆を持っている。母が、「お早う」と声をかけると、成人になったトマスが顔を覗かせる。隣には年頃の彼女モニカも寝ている(1枚目の写真)。母の表情は何となく暗い。自分の大切なトマスを奪われたような気がするのであろう。モニカを加えた3人でも生活ぶりがしばらく紹介される。しかし、この平穏な状況に一大転機が訪れる。死んだトマスの実の母が、突然やってきたのだ(2枚目の写真)。彼女は、トマスのクローンを作ることに反対し、クローン作製に夫がこっそり同意のサインをしたことも知らずにいたはずだ。恐らく、夫の死に目に打ち明けられたのであろう。そうでなければ、夫も同行しているはずだ。もちろん、クローンのトマスは、訪ねて来たのが誰かは全く分からない。だから、「お困りですか?」と訊く。その顔を穴が開いたように見入る実母。レベッカは、「中に入ってなさい、トミー」と言う。それを無視して、「あなた誰?」と無邪気に訊くトマス。何も応えない実母。彼女は何も言わず、レベッカにそっと触れて立ち去っていった。触れたのは、息子に再会できた感謝の意味か、あるいは、許すというサインかのどちらかであろう。心穏やかでないトマスは、母に「あれ誰、ママ」と訊くが、母は涙を流したまま黙って小屋に入ってしまう。夜になり、トマスは母のベッドに行き、「あの人 誰だったの?」と訊くが、母は頭を撫でるだけで何も言わない。翌日のトマスは荒れていた。そんな状態が続き、愛想を尽かしたモニカは出て行く。意を決した母は、「あなたに言いたいことがあるの」と言い、「私が9歳の時、浜辺にいた。とても寒かった。その時、この少年と会ったの」と言う。「何? どの少年? 浜辺って? それより、あの人は誰なんだ、母さん」。じっとトマスの顔を見て、母は古い箱を渡す。中に入っていたのは、古いノートパソコン。かつて、本物のトマスの持っていたものだ。そこに入っていたのは、自分の子供時代の写真(3枚目の写真)。ただし、一緒にいるのは母ではなく、先日見た謎の女性と、見知らぬ男性だ。成人になってからの動画もある。自分と同じ顔をしているが、別の人間だ。ようやく真実に辿り着いたトマス。最初の言葉は「怖いよ」。そして、「あんた、誰なんだ? それに、僕も 誰なんだ?」。怖い言葉だ。「ママ、あんたは誰?」「なぜ、こんなことをした?」。「自分を見なさいトミー。あなたは、ここにいる」。「それで? それがどうした?! 僕はどうすりゃいい? こんなクソ人生、どうしたらいいんだ? 自分が誰かも分からないんだぞ! この気持ち 分かるのか!?」。母は冷静だ。「これ以上、何を望むの? あなたはここにいて、生きている」。トマスは「誰なんだ?」とくり返して訊き、いつしか2人は愛し合う(4枚目の写真)。そして翌日、トマスは、「ありがとう、レベッカ」と言い、永遠に家を去って行った(5枚目の写真)。レベッカという名前を言ったということは、クローンを作ることになった経緯を聞いたのであろう。だからこその「ありがとう」なのだろう。映画はここで終了するが、その先が、冒頭のシーンだ。最後に愛し合ったことで、レベッカは、トミーのクローンの子を妊娠している。これこそが、レベッカの本当に欲しかったものかもしれない。
  
  
  
  
  

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